��. フロイドside ページ18
フロイド「あ〜めんどくせぇ」
アズール「仕方ないでしょう、ほら早く行きますよ」
フロイド「分かったから引っ張んのやめてくんねぇ？」
陸に上がって初めての冬。
別に寒いのは生まれた場所も寒いし平気だけど、それ以外の何かが理由でジェイドが熱を出した。
何だっけぇ、仕事してて三徹続けたとかだっけ？
そんな日に限ってどうしても出ないといけない授業があるとかで、俺が代わりに出ることになった。
アズールの作った薬で目の色とか色々何とか出来るし、別に良いんだけど。
さっきまでやる気だったけどぉ…もう気分じゃねぇし。
そう思っていても、アズールは授業に出ろって言うし。
フロイド「まだ時間あるからちょっと中庭出る〜」
アズール「あ、おい！…はあ、全く…」
制服の着方は硬っ苦しいし、グローブしないといけないし…マジうぜえ。
そうは思うけど、ジェイドに無理して出て欲しくないのはほんとだし…
フロイド「あー、誰か絞めてぇ」
でもそれさえも許されねぇとかほんと腹立つ。
…そんなことを思っていた、その時。
パシャリ
何処からか、そんな小さな音がした。
…あの音なら、聞いたことがある。
海でもあるもの…カメラのシャッター音？
フロイド「…何処から…」
そう思い、下を見た時。
『…撮れた』
そんな小さな鈴を転がすような綺麗な声が聞こえてくる。
…凄く綺麗な声で、まるで…女の子、みたいな。
その声を出しているのは、アズールとよく一緒に居るのを見かける子で。
あー、アズールが気にしてる子かぁ、よく名前出てたなぁ。
えーと、…名前は覚えてねぇけど。
まあ何でもいっか、なんて思いながら暫く見ていると、その子はカメラを見ながらとても真剣な目をしていて。
フロイド「…何だろ、」
何だか、凄く気になった。
その真剣な目で、一体何を見ているのか…それを知りたくなったんだと思う。
声、掛けてもいいかな。
そう思っていたら、その子は小さな声で呟いた。
『…でも、ちょっと寂しいな』
…これは声掛けていいってことだよねぇ？
今寂しいって言ったし、それってつまり声掛けてってことじゃん？
…“俺”で言ったら驚かせるかもしれないし、怖がらせるかもしれない。
でも、今なら…“ジェイド”なら。
声を掛けても、俺ほど怖がられない。
声をかけるなら…今。
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Runa☻ - このお話最ｯｯｯｯ高に大好きで尊くて作者様天才ｯｯ！！！！ (4月30日 12時) (
レス) @page41 id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - ないたわぁみんなカッコ良すぎるしアズくん…ゆうくん良い男だしレオナさん最高すぎ… (2022年3月23日 5時) (レス) @page41 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
長月 - 本当に最高でした…。いろんな伏線が貼ってあってそれを回収していくのがめちゃくちゃおもしろくて、感動しました！！ (2020年11月13日 4時) (レス) id: 677a311103 (このIDを非表示/違反報告)
名無し6853号(プロフ) - あぁ........この作品は尊すぎます。この作品に出会わせてくれてありがとうございます！ (2020年11月2日 2時) (レス) id: ce469f6b4f (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - 邪魔すんぜ、ジェイド最推しの者です。いや､､、この小説は､､、神っすね (2020年10月23日 16時) (レス) id: 2a559184c7 (このIDを非表示/違反報告)
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