25. フロイドside ページ27
アズール「見えた？」
『はい、…四人組、ですね』
そう言うクマノミちゃんの瞳は、何故か緑色に光っている。
いつもは見惚れるくらいに綺麗な赤色をしているはずなのに…クマノミちゃんって普段カラコンしてるとか、魔法薬で目の色変えてるとかそんな感じだったりする？
そう聞こうとするものの、クマノミちゃんはすぐにスマホへと額を預けて目を瞑ってしまう。
『…人、でも動物の耳と尻尾がある…多分サバナクロー寮生です』
エース「え、あんた何言ってんの？」
『でもあなた方とよく一緒に居る狼の子は中には居ません。…声荒らげてますね。…魔法も使えない癖に寮長達に気に入られて…か。…この人達、何処かで見たような気がする』
其処まで言ったクマノミちゃんは、目を開いて俺達の方を見る。
…やっぱり緑だ、凄く綺麗で鮮やかな緑…
ジェイド「…それは、あなたのユニーク魔法ですか？」
俺が聞きたかったことを代わりに聞いてくれるジェイド。
ジェイドに問い掛けられているのに、いつもとは違いオドオドともせずに少しだけ目を伏せながら答える。
『まあ、そうですね。…10年くらい前から使えてますが』
デュース「10年も前からユニーク魔法を！？」
『今は僕のユニーク魔法の話をしている暇はありません、この人達を探さないと…ちょっと待ってくださいね、見たことがあるので…すぐに見つかります、辿れば』
また、だ。
クマノミちゃんはさっきも“辿れ”と言っていた。
記憶を辿るのがクマノミちゃんのユニーク魔法…？
『…あ、思い出した』
フロイド「何なの其奴ら」
『この間のテストで点数が低くてごちゃごちゃ言っているのが聞こえました、廊下で話していたので…確か、「魔法も使えない監督生より点数が低いなんて」…だったかな』
…ああ、なるほどね？つまり、
フロイド「八つ当たりじゃん」
アズール「そうですね、ちゃんと勉強をしていればそうもならなかったはずですし」
『…下らないことにユウくん巻き込んで、何がしたいんですかね…取り敢えずサバナクロー寮生らしいので、サバナクローに行ってみましょう』
…そう言ったクマノミちゃんの目は、とても真剣で。
あー、そうそう、その目。
その、真剣になって集中して、人の言葉も入って来ないんじゃないかってくらいの目。
…その目を見て、俺は、クマノミちゃんを好きになったんだ。
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絵宙(えそら)(プロフ) - イデア先輩のあだ名はホタルイカ先輩で、オルトくんはクリオネちゃんだったと思います。本当にこの作品大好きです…！ (2021年1月11日 0時) (
レス) id: ede154cf4d (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - あの…すみませんが…ぷり小説してますかね…？ぷり小説にこれのパクられた…？感じの小説があるんですよ…私の思い違いであればすみません！（ぷり小説が平仮名ですみません…） (2020年12月30日 23時) (レス) id: dafce79b0b (このIDを非表示/違反報告)
海遊(プロフ) - とてもいいです好きです！！特に48ページ！気持ちが段々と高まっていくそれまでの展開も好き…これから続編進ませていただきます！今後も頑張ってください！！ (2020年7月5日 18時) (レス) id: ae74ce0628 (このIDを非表示/違反報告)
雲雨(プロフ) - GillEllさん» コメントありがとうございます！本当ですか！？嬉しいです！！フロイドさんもジェイドさんも大好きなのでそう言っていただけると嬉しいです！！ありがとうございます、無理しない程度に頑張ります！！ (2020年7月2日 13時) (レス) id: d8253c3587 (このIDを非表示/違反報告)
GillEll(プロフ) - コメント失礼します！！めちゃくちゃ好きです！フロイドとのこれからも気になるし、ジェイドも大好きなので最高の作品でしかないです！更新楽しみにしてるので、無理しない程度に頑張ってくださいね(*^_^*) (2020年7月2日 12時) (レス) id: 91580e0249 (このIDを非表示/違反報告)
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