五十五話 ページ11
3日目
「この２日間で随分と様になりましたね。
知っていますよ。訓練終了後も残って鍛錬してましたよね、貴方たち。私は体を休めろと言ったのにそれを守らず、ね？」
あからさまに顔を強ばらせる３人。
分かりやす過ぎて逆に可愛い()
「命令は聞かないし、体力はない。大将になるにもまだまだ実力・経験ともに不足しています。」
その言葉に俯く３人。
自分が何より自覚していることを他人から指摘されるのは、想像以上にこたえることだ。
私自身、厳しく言っている自覚はある。
だけど、
「けれど、貴方たちは誰よりも努力をできる人です。
誰より自分を、“正義”を持っている人です。
だから、私は貴方たちの全てを好ましく思うのです。
だから、貴方たちを対象へと導くのです。」
打たれて、沈んで、ボロボロになって、それでも上を向きながら前へ進むことができる。
そんな人に、上司に、大将に………、いずれはルフィ君たちの大きな壁へとなって欲しいから。
そんな、私の小さな願い。
「さぁ、正真正銘これが本当の最終試験です。
ルールは単純。
１人ずつでも、３人一斉にかかってきても構いません。
攻撃を当てた者の勝ちです。」
急ぎ足でごめんなさい。
もっとちゃんと教えるべきだったのに、私の都合でごめんなさい。
貴方たちに１番期待してるのは、たぶん私。
信じてます。
──どうか、私を倒して。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ＮＯside
「不思議な人だったねぇ……、」
「あぁ…本当にな。」
「結局、わしらが当てたんはたった一撃。
ダメージも与えられちょらん。」
彼らは大将になり、彼女は元いた村へ帰って行った。
別れも告げずに、顔すら合わせずに。
彼らが聞いた彼女の最後の言葉は、
『合格です。とても、良い一撃でした。』
この、短い一言のみ。
全力を出し切った３人はヘトヘトで、顔をあげる余裕すら無かった。
だから、このとき彼女がどんな顔をしていたのか、誰も知る由はない。
後日、センゴク元帥から彼女の帰郷を聞き、残念に思うと共にどこか納得してしまった。
“本当に、不思議な人だった”
そう言って、また３人、それぞれの職務へ戻る。
歴代史上初、“三大将”はこうして誕生した。
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佐倉桜(プロフ) - 夏雨さん» 優しすぎて涙出そうです…、私もいつかは全巻揃えたいと思っているんですが、ちょっとお財布事情が、、今後面白くできるように更新頑張ります！コメントありがとうございました！！ (2021年11月14日 2時) (
レス) @page37 id: c76bb7a1ea (このIDを非表示/違反報告)
夏雨(プロフ) - マリンフォード編いいですよね！私一応全巻持ってるんですけど、ワノ国編めちゃ長です笑更新楽しみにしてます！ (2021年11月13日 23時) (レス) @page37 id: 5ed5586139 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉桜(プロフ) - sさん» ありがとうございます！！まー、誰とでもおねショタみたいな感じですしね、年齢差的に（）これからも面白いと思って頂けるように頑張ります！ (2021年11月3日 15時) (レス) id: c76bb7a1ea (このIDを非表示/違反報告)
s - 面白い！！めっちゃ好きです！色恋は好きですし、オネショタも大好物です！！これからの展開も楽しみにしてます (2021年11月3日 14時) (レス) @page28 id: 0287fda13d (このIDを非表示/違反報告)
佐倉桜(プロフ) - 鼻血！？大丈夫ですか？お大事になさってください。だいとぅきありがとうございます！！ (2021年10月27日 19時) (レス) id: c76bb7a1ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐倉桜 | 作成日時：2021年10月8日 16時
