【番外編】超能力者、契約を結んで破る (ページ10)

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１０話ページ10

『もちろん返事はハイです。

それより、もうそろそろまどろっこしいので出てきませんか？

今から私は貴方様の駒なのですし、

顔くらい拝見しても罰は当たらないと思いますが。』

さっきから近くにいるのは気付いてたんだけど、中々出てきてくれないからさぁ

急かしちゃったけどまあだいじょうぶだよね？

『私に指図するのは貴方が初めてだ。

よほど命が惜しくないのか、ただの馬鹿なのか。』

あー、ダメだったぽい。

けど別に今すぐとって殺そうとはしてないし、まぁセーフかな？

とか考えてたらスッと、なにかを渡された。

『これが私とあなたを結ぶ。

指令も報告もこれにより行う。しかと持っておけ。』

渡されたものは小型のでんでん虫。

ふぇぇ、今すぐ捨てたいよぉ(←)

で、そのあとは気が付いたらさっき居た無駄に長い渡り廊。

割と会ってしまったら緊張しなかったけど、なんか面倒なことになった気がする。

.........気のせいかな！！

ちなみに五老星の部屋へ戻ったら仏さんがめちゃくちゃ青い顔してた。

うん、ご愁傷さまです。

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ここまでが私と世界が契約するまで。

この時心の中で思った“ご愁傷さま”がそっくりそのまま私に返ってくるとは、

この時の私は全く予想もしてなかったけど。

イム様って、意外と鬼だよ...

馬車馬のごとく働かされた。

私は《世界の調律者》。

その誓いを破るため、奔走する。