肆参 「恐怖は鮮明に」 ページ44
炭治郎からの(簡単にまとめれば)鱗滝さん大尊敬という話を聞き終わった後、部屋に戻った。
『やっぱり夜だと結構冷えるねぇ』
「すまない。俺が話し込んでしまったから...」
『心配しなくても風邪引かないから大丈夫だよ。僕、これでも風邪引いた事ないんだ』
「俺だって引いた事ねぇ!!」
「野生児とAで比べるんじゃねぇよ!!」
任務続きの筈なのに元気だなぁ。
私、行ったり来たりでとにかく疲れたよ(正直)
枕投げを始める二人を他所に布団に入って目を閉じようとしたら、箱がガタッと動いた。
すぐに布団から出て刀を抜いて構える。
『(...このまま私が出るまで何も無かったら、知らなかった事に出来たのに)』
そう思っても、その願いは砕かれてこうして刀を持っている訳だけれど。
再度、音がして驚いて刀を落とした(おドジ)
前触れ無しは心臓に悪い()
刀を拾うよりも先に鬼が出てきた。
「禰豆子!まだ皆に説明してないんだ。まだ箱の中に______」
『........』
動け。動け動け動け動け動け。
手足がまるで抑え付けられているかの様に動かない。
呼吸も浅い。
動揺したんだ。
仲間と同じ様に鬼に接する炭治郎を見て。
鬼も私達に襲い掛かる訳でも敵意を出してる訳でもない。
...お館様がこの鬼を見逃す筈が無い。
何かお考えがある...?
なら今は斬らないべき______
『ッ!(近付いて来た!)』
「A待ってくれ!禰豆子は人を襲わない!!」
『ひ、光の』
炭治郎の声が通り抜けて行く。
後退って壁に背がぶつかると腰が抜ける。
今手元には刀が無くて、何も出来ない。
こうやって追い詰められる感覚が怖くて仕方ない。
あの夜と同じだから。
思い出してしまう。
嫌だ....助けて......
もう誰も________
「Aちゃん!!」
『ヒッ...』
「大丈夫!大丈夫だよ。俺が絶対に命に換えてでも守るから」
真っ直ぐな善逸の目を見てから、無理やり深呼吸をして落ち着かせる。
深呼吸をしてる間にも善逸は「大丈夫だよ」と声を掛け続けてくれていた。
肆肆 「友と鬼」→←肆弐 「悲しいなら、笑顔にする手伝いを」
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夜狐灯 - 空嘘@眠い。さん» ありがとうございます!めちゃくちゃ頑張ります! (2020年3月4日 23時) (レス) id: 4e4250c0e5 (このIDを非表示/違反報告)
空嘘@眠い。(プロフ) - 面白い!これからも頑張ってください! (2020年2月28日 19時) (レス) id: 973ad159ae (このIDを非表示/違反報告)
夜狐灯 - るるさん» ありがとうございます!頑張ります。 (2019年12月7日 15時) (レス) id: dcf37bcbea (このIDを非表示/違反報告)
るる - 頑張って (2019年12月6日 21時) (レス) id: 1693111f55 (このIDを非表示/違反報告)
夜狐灯 - ありがとうございます!頑張ります! (2019年11月3日 15時) (レス) id: dcf37bcbea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜狐灯 | 作成日時:2019年8月26日 2時