お館様のお子様はのびのびと生きたい。【鬼滅の刃】

廿伍　「友人だから」 ページ25

『......』


「......」


「何だよその顔！！！」





任務に行こうとなった時、善逸が叫び散らした(言い方)
流石に呆れた私と炭治郎が隠さずに表情に出す。

仕方ない。





『炭治郎、左手掴んで。僕は右手掴むから』


「分かった」





二人で両手を掴むと進行方向へと善逸を引っ張る。
善逸も踏ん張ってるせいか、ズザザザと音と砂ぼこりを立てまくる。

炭治郎と息を合わせて走り出すと「ギィアアアアアアアアア！！！(汚い高音)」と涙を撒き散らしながら叫んだ。





『友人との共同作業って僕、初めてなんだよね！』


「ねぇ今作業って！！！」





数分走っていたら諦めたのか「行く！行くから離して！！！」と言った。
炭治郎と善逸と私でおにぎりを食べながら歩く。善逸のは炭治郎から貰った物で半分子してた。
私は自分で作ったおにぎりだ。





「A」


『何？』


「喋り方戻したのか？」


『あー戻したと言うか、仕方なくだよ。僕、女ってバレたら色々とやっかいなんだよね』





おにぎりを食べながら説明する。
と言ってもほぼ割愛してるけども(意味ない)
他に隊員がいないとしても、こうやって癖を付けておくべきだから。

それでも納得してくれた二人に嬉しく思いながらも鎹鴉に急かされ走る。
少し前へ行った炭治郎の"背中"を見て思う所もあったけれど問う事はせず、彼より前へ走った。

廿陸　「驚きは時に喜怒哀楽を操作するもの」→←廿肆　「対応も人による」

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