お館様のお子様はのびのびと生きたい。【鬼滅の刃】

参　「とりあえず全力」 ページ3

鬼が見え、木に一度隠れる。
再度鬼の姿を確認して絶句した。





『(......大き過ぎない？)』





明らかに初心者用ではない鬼。
手を身体中に巻き...生やし？ている。
そんな鬼の手には死んでいる人の身体を掴んでいた。

"殺した"という認識をした瞬間、私は師範から貸して貰った刀を抜いた。





_____光の呼吸壱ノ型 光夜(こうや)





夜だからこそ真の力を発揮する。
刀が淡く光ったと同時に全速力で間合いに入り何もない空間で横に一降りした後、持っていた手を斬る。人を奪った後、木の横に座らせた。

あ。人、居たんだ。
鬼に向き合うと目が合う狐面の少年。
額から血が出ている。

何か話途中だったらごめんよ。決してわざとじゃない。





「邪魔者が来たな。邪魔者を殺した後、お前も殺す」


「っ逃げろ！」





鬼の手が土から出て来た。
うわっと思って飛んで空中で構える。





_____光の呼吸肆ノ型 光の輪(ひかりのわ)





限界まで上半身を捻って思いっきり横に回転する。鬼の手は斬れた。
けど、背中から着地した。カッコ悪い所を見られた。同期になるかもしれない人に。

後悔してる暇もない程攻撃が来る。
せめて後悔するぐらいの休憩欲しかった。





『面倒くさいな...その手』





"アレ"に早く引っ掛かってほしい。

肆　「誘導も戦略の一つである」→←弐　「緊張感どこ行った」

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