お館様のお子様はのびのびと生きたい。【鬼滅の刃】

廿　「見た目が完全に怪しい人」 ページ20

鋼貝さんは師範の背中をバシバシ叩きながら声を上げて笑っていた。
これが仲良しって言うんだよきっと(ドヤ)

鋼貝さんは満足したのか刀を出した。
全面銀色の中に白丸が点々と入っている鞘。
柄は灰色と藤色が使われている。





「これ考えたの貴方じゃないでしょう」


「娘だ！」





「だが作ったのは俺だから安心しろ！」と私の背中もバシバシ叩く鋼貝さん。
ただただ痛い(本音)

背中を擦りながらも刀を受け取る。
背筋を正して刀を抜くと光の様な色に染まった。

白でもなくて、かと言って輝き過ぎてる訳でもない。
私は目に優しい色だと思った(ズレてる)




「光の呼吸使いならではの色ですね」


「良いもん見れたし帰るな！じゃあな！折んじゃねぇように！！」





最後まで元気だった。
刀をまじまじと見ていると、鎹鴉から「西北西！西北西！老人バカリ消エル！！任務ダ！」と言われた。
初任務早いな。

隊服を着た。もちろん男装姿。
髪を低い位置で結び、首もとに巻いた布の両端を後ろに回して手袋も着ける。
そして刀を差したからさぁ出発！という所で師範に止められた。





「何でその格好なんですか」


『いつ顔見知りに会ってバレるか分からないので！』


「...もう二人にバレてるのであれば変わらないと思うんですけど」





柱の方にバレたら脱退させられる。
それは駄目だ。

師範はため息を吐くと部屋から何か取って来た。

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