その６：サッカー素人、日本代表始めたってよ。 ページ7
☆
無事に発表会が終了した後。
イナズマジャパンの面々が退場し終えるなりほたるが真っ先に向かったのは、他でもないこのチームの監督・
「監督さーん、ちょっといいですか？」
「おや、貴方は……六連星ほたるさん。この度は日本代表選手、おめでとうございます」
「あ、はい。そのことで、ちょっとお話が……」
ほたるは趙金雲にあらゆることを話した。
自分はルールはおろかポジションの名前も知らないようなサッカード素人の初心者であり、当然これまでにサッカーの大会に出場したこともなければ、この大会のことですら手紙を読んで初めて知ったということ。
そんな私が代表に選ばれるのは絶対におかしい、何かの間違いか、人違いでもしたんじゃないのか？ ……と。
趙金雲は黙って彼女の話を聞いていたが、次第にうんうんと頷き始めると、あろうことかあっさりと「大正解で〜す！！」と彼女が間違えて選出されたことを認めたのだった。
これにはほたるも思わず目を点にする。あ、そんな軽いノリで言っちゃう？
「ほたるさんの言う通り、貴方は本来ならば選ばれるはずのなかった選手なのです！」
明るすぎるトーンで軽々とそう言って退けた趙金雲。
まさかの展開にゴクリと喉を鳴らしながらも、ほたるは瞳に期待を乗せて「そ、それじゃあ！」と趙金雲に話を切り出した。……が、しかし。
返ってきた言葉は、到底ほたるが待ち望んでいたものとは程遠く。
「貴方には予定通り、イナズマジャパンのメンバーとしてこの大会に出場してもらいます」
「……は？」
素っ頓狂な声を上げるほたるとは裏腹に、趙金雲は独特な笑い声を上げながら愉快そうに「よろしくお願いしますよ」とほたるにそっと語りかけた。
──かくして、サッカー初心者・六連星ほたるのドタバタ日本代表ライフは、ついにその幕を開けたのであった。
「そういえば、ライセンスカードの受け渡しがまだでしたね。はい、これで晴れて貴方もチームの正式な一員ですよ」
「あ、ちょ、フザケンナ……じゃなくて、無理なんですけど！ 私はどこにでもいるしがない普通のJCなんですよ！？」
「なら尚更よかったじゃないですか！ 一般人が協会の誤りで日本代表になるなんて、早々ないことです。貴方はとんだ幸運の持ち主ですよ！」
「ほざいとけ……じゃなくて、一ミリも幸運なんかじゃないんですけど！？」
間違えて日本代表に選ばれちゃった系女子、世界を相手に奮闘始めました。
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こめこ(プロフ) - 猫宮さん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません…！ なんと！ 物凄い偶然ですね…！！ ぜひ、今後とも夢主の行く末を見守ってやってくださいませ( ´ ▽ ` ) (2020年4月22日 16時) (
レス) id: 2935309ddd (このIDを非表示/違反報告)
猫宮 - ウチの考えと夢主ちゃんの考えが一致しとる、すげー((((；ﾟДﾟ))))))) (2019年10月28日 17時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
こめこ(プロフ) - くーちゃんさん» コメント並びにお祝いのお言葉、誠にありがとうございます（ ; ; ）全作品を通して更新頻度にばらつきがありますが、これからもそう言っていただけるようなお話が書けるよう頑張って参りたいと思います！ (2019年6月29日 19時) (レス) id: 2935309ddd (このIDを非表示/違反報告)
くーちゃん(プロフ) - 殿堂入りおめでとうございます！こめこさんが書くイナイレのお話はどれも面白く、楽しませてもらってます！これからも頑張ってください！応援してます！ (2019年6月8日 4時) (レス) id: 3f70a533d9 (このIDを非表示/違反報告)
こめこ(プロフ) - 辺銀ヾ(･ω･`*)さん» のわ〜〜辺銀さん！青い鳥の方ではお世話になっております…！ ！応援のコメントありがとうございます、これからものんびりと頑張って参りますね( ´ ▽ ` ) (2019年6月3日 21時) (レス) id: 67fc292324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こめこ | 作成日時：2019年3月8日 7時
