【銀魂】意 地 っ 張 り【沖田総悟】

2.ゴキブリ ページ4

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神楽「A！次体育アル！」



『あ……うん。』



上機嫌の神楽とは対照的に、私の気分は最悪である



よりによって男女混合のサッカー



神楽「あ…そう言えば、Aは運動苦手だったネ………だから不機嫌アルか？」



『うん。』



嫌、苦手どころじゃない



まず、私が、ボールを蹴りながら走れる訳が無いのだ



神楽「ほら！行くアルヨ！！」



神楽に背中を強く叩かれ、重い足取りでクラウンドに向かう







銀八「おい、藤原〜なぁに歩いてんだ〜走れ〜」



ゲーム開始2分



早くも体力が底尽きてしまった



『ゼェ……ハァ…ゼェ…ハァ』



あと、呼吸が乱れ喋る事はできないが、これでも走っている



お妙「Aちゃん！！パス！！」



『え？ちょっ！！』



たまたま…というかなんというか…皆に着いて行けず、自分のチームのゴール前をうろちょろしてたら、ずいぶんと長いパスが来てしまった




『ごめんなさいッ！！無理です！！人選ミスです！！』



「大丈夫ネ！！相手のチームをゴキブリだと思えばなんとか行けるアル！！」




『え”？ゴキブリ？』



待てよ…既に5m位先で走っている土方君がゴキブリに見えてきた…ような…




『ぎゃぁぁああああああ！！来ないで！！！』



嫌、もうあれはゴキブリだ



ゴキブリにしか見えない




お妙「Aちゃんっ！今すぐそのボールを蹴るのよ！！」



『え？待って！！待って！！来ないでゴキブリ！！』



土方「誰がゴキブリだよ！！！」



ゴキブリとの距離僅か1m


咄嗟に蹴ったボールは見事、白いネットの中に入った



お妙「Aちゃん！ナイスシュートね！」



神楽「流石Aアル！！」



九兵衛「今のは見事だった」



さっちゃん「まぁ！私は3本決めたけどね！！」



駆け寄って来てくれたチームの皆は優しい言葉？をかけてくれたが、あまりそういうのに慣れてない私は



『あ……や……はい。』



と、何が言いたいのかもわからない返事をしてしまった




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