君は知らない 2【H×H】

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「ねぇ、ゾルディックのイルミって知ってるかい?」

来た!! もしやこれはイルミが来るルートでは。

「知らない、誰?」

私は興奮を抑えて、奴の顔も見ずにそういう。ばれると色々ヤバイからだ。
頑張って整合した作戦がここで破綻するのは避けたい。

「…体術似てたんだけどなぁ♣️最終試験をしてくれる人さ♦️」

よっしゃあぁぁ!! やっぱりな、イルミ使うよな!! ヒソカの狭い交遊関係万歳!
そんなことを内心考えているとヒソカはつらつらとルールを説明し始めた。

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「理解した。あと、新しい念作るわ。当日に吃驚させたいから、完成までは教えないよ。」

また暫く考えることに成りそうだ。
はぁ、本当に考えることが多い、綿密に作戦を建てなくては。
自然に、自然に事を運ぶようにこいつがどう考えるかを予測したりするのは本当に骨が折れた、一か八かの賭けを毎回やっている気分だった。
何度か、企みがバレかけた事もあった。
まあ、完璧にバレることは無かったけど。
企みは大体、原作知識を元に構成されている。
いくらこの最強のペテン師でも自分が"漫画の中のキャラ"だとは思い当たらない。
それに、この世界にはSF的なことを可能にする"念"がある。
そのお陰で私は完璧に企みがバレたことはない。

「攻撃系だったらルール変更するよ、この賭けに勝つためだけの念とかも駄目♣️」

「わかってる、今後も使えそうで自分の力次第で勝敗が変わる非攻撃系の念にする。」

「少し、残念♥️」

お前の趣向は知らんな!

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