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＜来て6ヶ月半ほど＞
未だに殴ることは慣れてないが、馬鹿力のおかげで5ヶ月目あたりには100階まで行くことが出来た。
もう宿生活も終え、今は闘技場のホテルで暮らしている。
本屋のバイトも少なくなった、こっちの賞金が十分に生活できるほどになったからだ。
しかし未だにその本屋が好きだからバイトを止めれてはいない。
生活が安定しつつあって、この地に少し慣れた気がした。
キルアとも良く遊んでいる。未だに教えられることの方が多い。
私もこっちに来てそこそこ立ったのにね。
仕方ないとはいえ、8歳に教えられるのは本当に情けないと時々思う。
ーキルア少年勝利!200階へ!!ー
私は呆然とテレビを見つめていた。
ついに来てしまったのだ、彼が帰る日が、おめでとうと言いたいけど感情が許してくれそうに無かった。
始めて出来たこの世界の友人のような存在と最低でも4年程は会えなくなることが決定しているのだから。
私は知っている、彼の家が普通ではないことを、彼がいつか家を、飛び出すことを。
#
キルアがこっちに来た、少し浮かない顔だ。
帰ることが分かってるからなのだろう。
私には言えないのか、未だに200階へいったら帰ることは言われてない。
「おめでと、キルア。」
「ありがと、A……なあ、今からあそばねぇ?」
別れが来ると分かってるからだろうかいきなりお誘いが来た。
「もちろんいいよ。もう、試合も終わってるし。」
「じゃあ、部屋でゲームしまくろうぜ!!でも少ししてからな。」
恐らく、ゾルディックから電話でも来るのだろう、あそこは行動が早そうだからな、即日に200階到達を知っていそうだ。
彼と私は一回別れた、私はあの銀髪の後ろ姿を少しでもと彼が角に消えるまで眺めていた。
#
私たちは昼頃から、夜遅くまでずっとゲームをした。
液晶画面で目がチカチカする、お菓子ばっか食べてバランスが悪い、そんなことも思った。
最後だからとそんなことに構わず、ずっと遊んだ。
窓の外の民家の明かりさえ殆ど無い程夜遅くにやっと私たちはゲームを止めた。
「なあ、俺、明日家に帰ることになるんだ。」
「マジ?」
知ってたけど、知らない振りをする。
「マジ、マジ、もう会えねーかも。」
「何言ってんの、会えるでしょ。」
彼の家の事を考えるとこれは確かに強ち嘘でもない。
でも、私の言ってることも嘘ではない。
だってキルアは数年後家出して、ハンター試験に挑むんだ。
未来のことだけど、絶対なんだ。
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†NANA†(プロフ) - ページ2で、「HUNTER×HUNTER」が「HHUNTER×HUNTER」になっています。 (2021年3月15日 11時) (
レス) id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
ミネルバ(プロフ) - ゆーめーさん» 有難う御座います! まあまあ長めの小説なので、先を読もうと思いますと言われると、とても嬉しいです!! 楽しんで読んでください!!! (2020年11月29日 0時) (レス) id: b85da6c807 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーめー(プロフ) - とても面白かったです！続編も今から読ませていただきます！ (2020年11月28日 10時) (レス) id: dfce067a28 (このIDを非表示/違反報告)
ミネルバ(プロフ) - ヘマトフィリィアさん» コメント有り難う御座います。個人的にも、能面黒髪キューティクルは語感が良くて気に入ってます。今後も、彼はちょくちょく出てくるので、楽しみにしていてください!! (2020年11月14日 0時) (レス) id: b85da6c807 (このIDを非表示/違反報告)
ヘマトフィリィア - 【速報 能面黒髪キューティクルがイケメン】 (2020年9月20日 12時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミネルバ | 作成日時：2019年7月30日 23時
