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<来てから大体4ヶ月後>

やっと彼からの闘技場OKのお達しが出た。
辛口な彼が良いと言うことは本当に強くなってきてるんだと実感した。
言われたときはその場で跳び跳ねまくった。
どっちが子供だよと言われてしまう始末である、興奮したんだから仕方がないだろ。
この時には私たちの仲も相当良くなっていて、一緒にゲームするため部屋を頻繁に行き来するくらいには成っていた。
ちなみにゲームは私の方がうまい。
彼の悔しそうな顔を見たときは散々弄ってやった、その腹いせか直後の訓練はいつも以上にスパルタだった。
不死の私でも筋肉痛により、次の日動けなくなったほどだ。
しかし、いろいろお世話になってしまってる上、一応私が歳上だから許してやろうと今は思っている。

「1224番の方 Gのリングへ」

「お、私だ!!」

「頑張れよ、まあ、その馬鹿力なら大丈夫だろーけど」

何だかんだ死なないし、痛覚遮断できると言っても怖いものは本当に怖い。
私は人を殴ったことがない、そんなことをしなくても生きていけたから。
飛んで来る野次も女だからか幼く見えるからだからか、本当にひどい、流石野蛮人の聖地。
その汚い野次が私も恐怖と緊張を煽る。

「お嬢ちゃん、死にたくなけりゃあ、リタイアしな。そんな細い腕じゃ勝てるわけねえよ。」

相手はフンっと鼻で笑う。
おあいにく様、デスマッチとなりゃ、負けは絶対ないんだよ。
まあ、デスマッチなど余程の理由が無い限りやる気はサラサラ無いのだが。

「死なない程度にしてください、怖いんで。」

相手が私を舐めくさったようにみる。
まあ、こんな弱気な一般人風情そうも思うだろう。
自分でも思う、私は今この場で最もここが似つかわしくない人間だ。

「始め!!」

私は何も考えず前の男を思いっきり蹴った。
最近、益々馬鹿力になった私の蹴りは相手の腹に深くめり込んだ。
始めての、人を力一杯殴ったという肉の重い感覚が拳に伝わる………気分が悪い。
相手が反対側の壁に凄い勢いで叩きつけられる。

「1224番!40階へ!」

何処か、呆然としながら私は審判の声を聞いていた。
相手は気絶しているようで、職員に引きずられていく。
私はただぼうっと、ぼうっと、したことを眺めていた。
ふと正気に戻った私は早足で逃げるようにリングから去った。

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†NANA†(プロフ) - ページ2で、「HUNTER×HUNTER」が「HHUNTER×HUNTER」になっています。 (2021年3月15日 11時) (レス) id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
ミネルバ(プロフ) - ゆーめーさん» 有難う御座います! まあまあ長めの小説なので、先を読もうと思いますと言われると、とても嬉しいです!! 楽しんで読んでください!!! (2020年11月29日 0時) (レス) id: b85da6c807 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーめー(プロフ) - とても面白かったです!続編も今から読ませていただきます! (2020年11月28日 10時) (レス) id: dfce067a28 (このIDを非表示/違反報告)
ミネルバ(プロフ) - ヘマトフィリィアさん» コメント有り難う御座います。個人的にも、能面黒髪キューティクルは語感が良くて気に入ってます。今後も、彼はちょくちょく出てくるので、楽しみにしていてください!! (2020年11月14日 0時) (レス) id: b85da6c807 (このIDを非表示/違反報告)
ヘマトフィリィア - 【速報 能面黒髪キューティクルがイケメン】 (2020年9月20日 12時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミネルバ | 作成日時:2019年7月30日 23時

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