185 JK ページ36
__
店の外へ飛び出していったテヒョニヒョン。
ヒョンの目は真っ赤だった
俺はヒョン達が苦しいのが一番辛いから
支えになりたい、力になりたい
そう思っていても
未だ何も出来ない自分がいた
今だってほら、ヒョンを追いかけられず、
自分の席に座ったまま。
�爛謄劵腑鵑里呂覆掘∧垢い拭���
シャワー室でジミニヒョンに聞かれた事と
何か関係しているの？
JI「ジョングク大丈夫？」
JK「ジニヒョン...」
JI「テヒョンが変なのはいつもの事だろ？気にしなくていいよ」
そう言ってヒョンは笑ってくれたけど
JK「...俺、少し様子見てきます」
テヒョニヒョンの事が気になって席を立った。
俺たちが借りている店の個室を出ると
ちょうど店の外へ出て行くヒョンの姿が見えた
呼び止めたいけれど、
大きな声を出せないのが俺たち芸能人のデメリット。
目立たないよう静かにドアに近づいて店を出た
外は肌を刺すような冷たい空気が張り詰めていた。
その雰囲気に、なんだか少し緊張。
JK「ヒョン...？」
辺りを見渡しても
テヒョニヒョンの姿がない
どこに行ったんだろう...
ふう、と一息ついた時
JK「...ぁ、」
店の裏口に積み重ねるように置かれたビール瓶のケースの後ろに
見覚えのある背中が見えた
JK「テヒョニヒョンだ...!」
なんだ、死角になるところにいたんだ。
急にいなくなって不安だったから
ヒョンの背中を見て安心した
少しだけ近づいてみれば
スマホを耳に当ててるのがよく見えた
何度もコールが鳴り響いているのが微かに聞こえた
ほんとにただの電話だったんだな、と
安心して店に戻ろうと道を引き返した時に聞こえたヒョンの小さな声。
TH「A...会いたい...っ」
掠れたような
消えてしまいそうな声に驚いて振り返ると
その場にしゃがみ込むヒョンの姿
その光景に
心臓が潰れるほど苦しくなった
ヒョンの力になりたいけど、できない
俺にはどうすることもできない問題だから
なんていうのはただの言い訳。
本当は脚が動かないんだ
ヒョンの口から出た、Aという名前と
会いたいという言葉の真意がわからなくて。
俺が今、ヒョンに声をかけたところで
何を言ってやれるんだろうか
俺が背中を押すことで
あの二人は幸せになるのだろうか
それが嫌だと思う俺は
相当捻くれているんだ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4401人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すずな - めっちゃよかった！泣 (2019年3月15日 18時) (
レス) id: 79ed1afc42 (このIDを非表示/違反報告)
hrk - こんなに感動する作品初めてです、（泣） もう1回読み返してきます（泣） (2017年11月27日 19時) (レス) id: dbcad0bea1 (このIDを非表示/違反報告)
さのふたば(プロフ) - この作品が1番面白いです！！ (2017年9月3日 1時) (レス) id: 43830a227c (このIDを非表示/違反報告)
NY(プロフ) - 面白いです！！！いやぁー、感動ですね。常に涙を流してないといけない状態です笑 (2017年7月25日 1時) (レス) id: ada9a5c8df (このIDを非表示/違反報告)
Aya - 涙、涙、涙…。凄く感動しました…。なんか胸の奥がギュッてなりました！続きがどうなるのか凄く凄く気になって、楽しみで仕方ないです( ^ω^ )更新待ってまーす！ (2017年6月23日 21時) (レス) id: b8aaae0a14 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆー
| 作成日時：2017年2月27日 2時
