拾弐 ページ13
｢にーさんおっそいね！｣
書斎に揃う5つの同じ顔。同じ顔の同じ歳の6人で構成されたピーノファミリーは,長男をボスとし,それぞれがそれぞれの得意分野を活かし仕事をしていた。
｢俺もう疲れたぁ〜！終〜わりっ！｣
｢ゴラァクソ長男！お前ボスだろうが！ちゃんとしろ！！｣
｢何をどうしたらこんなに溜められるのさ…おそ松兄さんって俺よりクズ？｣
｢にーさんまだかな！ね！トッティ！｣
｢まただよ〜十四松兄さん｣
机の上に山積みの書類達。緑と紫は赤を罵倒している。黄と桃はその三人を視界に入れようとしない。
｢はぁ…にしてもおそ松兄さん,本当にあの子仲間に加える気なの？｣
一向に書類に手をつけようとしない赤に緑は溜息を漏らす。続いた言葉に賑やかな部屋の中は静かになった。
｢カラ松がうっさいし,人柄見てからならそれもいっかな〜って。女手が欲しいってのもあるしな｣
｢それでスパイとかだったらどうするのさ…兄弟想いも作戦かもしれないだろ。｣
緑の言う言葉はこの場にいる全員が思っていることであった。
｢それを見極める為にこれから話すんだろ〜？…まぁ,少しでも俺達に仇なす様な奴だったらそんときは…｣
その先をおそ松が言う事は無かったが周りの4人は理解していた。その場合は始末をするだけだと。
｢早く来ねぇかな〜｣
｢だからその前にこの書類の山を少しでも終わらせろって！！｣
｢ちぇ〜｣
赤は渋々書類にペンを走らせた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水無瀬(プロフ) - ペコまる。さん» はじめまして。有難う御座います。一応年齢設定としましてはおそ松達は20代前半,夢主は16~17辺りのつもりで書いておりますが,何せ栄養不足の発育が悪い状態ですので少女表記にしております。 (2019年9月8日 21時) (
レス) id: 7d743ed39b (このIDを非表示/違反報告)
ペコまる。 - とっても面白いです！ところで何歳くらいの設定ですか？ (2019年9月8日 18時) (レス) id: efabf24793 (このIDを非表示/違反報告)
水無瀬(プロフ) - 紅夜の黒猫さん» はじめまして。有難う御座います。楽しんで頂けたのでしたら幸いです。とても励みになります,頑張ります。 (2019年8月8日 21時) (レス) id: 7d743ed39b (このIDを非表示/違反報告)
紅夜の黒猫 - 水無瀬さん» はじめまして。作品読ませてもらいました。とても面白いです。設定といい、内容といい、よくできてますね！続き楽しみにしています (2019年8月6日 15時) (レス) id: 49d4392d73 (このIDを非表示/違反報告)
水無瀬(プロフ) - 暇人さん» はじめまして。有難う御座います。とても励みになります。楽しんで頂けたのでしたら嬉しいです。この先も作者の妄想にお付き合い頂けましたら幸いです。 (2019年7月16日 8時) (レス) id: 7d743ed39b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水無瀬 | 作成日時：2019年7月14日 2時
