【銀魂】ドSとチャイナ娘と団長さんとドーナツと…

20幕　現在の神楽の脳内状況（除いてみよ…((殴（信女回想） ページ21

〜神楽ｓｉｄｅ〜
――――貴女に兄弟はいるの…？

――――アイツって…、もしかして神威のこと…？


信女の質問に
私はさっきから悲しみ、憎しみの気持ちが湧いていた。


いきなりの質問に思い出したくない過去を思い出してしまって、
心が、幼い私が…、

――――おいていかないでヨ…マミー、パピー、兄ちゃん・・・


そう泣いていたのだ。


幼い頃の私・・・

自分は強くなったと思った。
バカ兄貴の出て行く姿を見つめるだけの泣き虫な妹ではない、
何もできずに守られてばかりの臆病な自分ではない、・・・と。


でも、実際違った。いざ過去の事や家族の事を訊かれるだけでこんなに
心が震えてしまう。
幼い頃の記憶がよみがえって“泣き虫な…、臆病の神楽”になってしまう。


私はこれからどう強くなればいいんだろう？
今日まで自分で“強くなった”と思い込んでいただけなのだ。
実際、こんな状況と対峙すれば・・・
口に出さなくても分かる。
・・・すごく、怯えてる。


自分は過去から目を逸らそうと逃げている。
逃げる事しかできない自分のどこが“強くなった”のだろう・・・？


その一方で、ある疑問も出てきた。




――― なんで信女が神威の事知ってるネ！？


とっさに思い出した。一番私が気になってた事。

まさか信女は最初から私達兄妹の事を訊き出すために・・・？
そう推測すればするほど、先程の数々の質問の意図が一致するところもある。


・・・でもなんのために？
私と神威の関係性が知りたいんならどこかで調べるハズネ。
なんの作戦もなしに直接訊くというのは、エリートの見廻組にとってありえない行動だ。


それに私は、信女を信じてるアル。なぜかその理由だけで納得してしまう私。
傍から見たら、ちょっと前に関わりがあったからって、簡単に信じるというのは非常識だろうナ。



・・・でも信女だから信じられるネ。信じたいと思うネ。


コイツの過去なんか知らない。
でも、今のコイツのことは知ってるつもりの私だから…。


『今井信女』は理由もなく人を傷つけたりしないって…、
でも人斬りだと、躊躇いもなく殺す死神だと言われる信女。


…でもそれがコイツの役目だから。


人を斬るということは、信女の生きてきた証、だったのだろうか？


…話がずれてしまったアルけど、とにかく信女は単純に神威のこと知りたいのカ？
それとも、私達の関係性を確かめたい、のカ？


・・・もう少し信女と話そうカ！




※コレはあくまで神楽の脳内

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