沖田さんが拾ってきたのは男性恐怖症の女の子？！ part3 (ページ6)

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とつぜんページ6

「...止めなくていい」

沖田さんは泣いている私にそう言った。

「止めなくていいから...」

そう弱々しく訴える沖田さんの言葉の意味はわたしには分からなかったけど、

沖田さんも普段のポーカーフェイスを崩して泣きそうな顔をしていたから私はより一層泣いてしまった。

**

「今日はすみませんでした」

沖田さんがお妙さんの家の近くまで送ってくれるというので家が見えてきたところで止まって沖田さんに言う。

「まぁ気にすんな」

そう言う沖田さんの声を聞いても何だか気まずくて私は沖田さんの顔を見れない。

「もうここで大丈夫です！すぐそこなので！」

「あ？何言ってんでさァ。」

「大丈夫なので！今日はすみませんでした！おやすみなさい！！！」

私はそう言って猛ダッシュでお妙さんの家に向かって走った。

流石に家が近かったこともあって沖田さんが追いかけてきてる気配はなかった。

すると、

お妙さんの家の門に手をかけると

「A」

聞き覚えのある声が私を呼び止めた。

「優くん。どうしたの？こんなところで」

「どうしたのって...それはこっちのセリフだろ？お前こそこんな時間に何してんの？」

「ちょっと出かけてただけだよ」

いきなり凄い勢いでまくし立てる優くんに少し焦った。

「A、目腫れてる」

「え？」

「泣いたの？」

優くんが私の目を見て言って、私はぎくっとしてしまった。

「なぁA、最近お前何してんの？街で見かけてもなんか男と一緒にいるところよく見るんだけど」

「え？」

優くんの発言の驚いてばかりいると

「Aが話せる男って俺だけじゃないの？誰だよあいつ」

そう言って私の腕をぐいっと掴んでくる優くん。

こわい...

なにこれ、こわい

「どうしたの？なんか変だよ優くん」

「変なのはAだよ。お前騙されてんだよあいつに。」

そう言いながらギリギリと腕に力を込める優くん。

「優くん...離して」

そう言っても優くんは全く手を離してくれない。

「優く...」
「おいてめえ何してんだ離しやがれ」

私と優くんを引き離したのは鬼のような形相をした沖田さんだった。

沖田さんは私の腕は掴まず優くんの腕を掴んで私と引き離した。

ぎろっと優くんを睨み、凄い力なのか優くんは顔を歪ませた。

「沖田さんどうして...？」

「なんか嫌な予感がしてて戻って来たんでさァ。そしたらこの有様。てめえどう言うことだ」

沖田さんは私と優くんの間に立った