sister_31 ページ32
、
近「え、それどういうこと...?」
「だから、ここを出るって言ってるの」
道場での稽古のあと、掃除の最中に放たれたAの言葉にその場にいた全員が固まる
「3日後にはここを出る、もうあんたらとは会わない」
近「3日後って急すぎじゃない!?それに何で...」
総「姉、さん?」
いつもとは違う冷たい口調、目をする彼女に弟までもがたじろぐ
「ここを出たいと思ってたのはずっと前から。それに、こんな田舎に篭って剣を振り続けるなんて馬鹿らしくなったのよ」
近「そ、れはそうかもしれないけど、努力し続ければいつかは実を結ぶ。そんな悲しいこと言うな...」
「そういうのが馬鹿馬鹿しいの、やってらんない。あと「姉さん!!」
Aの足元に抱きつき泣き出しそうな総悟、見下ろす目は...冷たかった。
総「僕達を置いてっちゃうんですか?姉上も僕も...近藤さんもみんな、?」
「...はぁ...。鬱陶しい、離れて」
総「っそんな、姉さ、ん」
「姉さん姉さん呼ばないで、嬉しくない。いっつも後ろちょこちょこ付いてきてさ、シスコンも大概にして。あとさ、言っておくけど私皆のこと仲間だなんて思ってないからね」
言ってはいけない、嫌いという拒絶の言葉を口にしようとした彼女の頬に重い平手打ちが飛んだ
「った...何すんの、トシ」
土「仲間?好きだァ?んなの俺達だって元から思っちゃいねーよ。出て行くなら勝手にしろ、但し俺との勝負に勝ったらだ」
「...望むところよ。近藤さん、審判お願い」
近「トシ、A.....分かった、始めるぞ」
__
バシッ、タタッ、バシンっ
土「っ.....お前、いつの間に強くなりやがった」
近「勝負あり!...Aの勝ちだ」
「ふんっ、何が俺に勝ったらよ」
竹刀を床に置き出口へ向かう彼女を引き止める
土「自分で入った剣の道を自ら外れるってか、ハッ、お前の意思がそんな薄っぺらいとは思ってなかったよ」
「その自ら道を外れた奴に負けるあんたが言うかよ」
土「テメェ...!!」
去ってしまった後を近藤が追いかけるがふと足が止まる
土「近藤さん?」
近「トシ...あいつ汗かいてたか?」
土「は?いや、かいてなかったと思うけど。あいつ汗かかねェ方だし」
近「...そうか」
_______床に落ちていた数滴の水はなんなのか。
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わか(プロフ) - 華さん» 華さんはじめまして、コメントありがとうございます!そう言って頂けて幸いです。更新頑張らせていただきます...!´`* (2021年2月8日 7時) (レス) id: 680e3bc541 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - わかさん» はじめまして!楽しく読ませて頂いております!次回更新楽しみです!! (2021年2月7日 23時) (レス) id: ab4f0db506 (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - ちゃちゃさん» ちゃちゃさんありがとうございます!最近は調子がいいので今のうちに沢山更新しますね´`* (2021年1月23日 13時) (レス) id: 680e3bc541 (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - 光華さん» 返信遅れてごめんなさい(TT)ありがとうございます頑張ります〜!! (2021年1月23日 13時) (レス) id: 680e3bc541 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃ(プロフ) - いつも楽しく見させてもらってます!もう最高です! (2021年1月23日 9時) (レス) id: f790642b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わか | 作成日時:2020年11月27日 7時