元姉さん

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夕方から店を開くのでたまちゃんと掃除をしていたら銀さんがやってきた





銀｢悪ィんだけどよ､神楽迎えに行ってくんない？｣

｢別にいいが...何か用でもあるのか？暇侍よ ｣

銀｢お前ほんと毒舌だよな､なんなの？｣

｢事実だろ...｣




どうやら銀さんは新入りと遊んでくる(パチンコ)らしく手が離せないのだという｡この腐れ侍が｡





というわけで神楽を探しに街を捜索｡銀さん曰く大体公園にいるとのこと





早速公園へ向かい階段を上る






｢かぐらーー｣




名前を呼びながら入口に入るとすぐに返事がある､直ぐ行くと言われ入口で大人しく待ってると駆け足で来た




｢おかえ.....神楽､なんだその傷は｣

神｢.....こ､転んだだけヨ｣



ジト目で聞くと目を逸らしながら答える




｢全くもう...ほら､早く帰るぞ｡消毒しないと｣



(毎日こんな傷作るのか＿＿＿＿＿待っ､)



そう考えながら階段を降りるが頭をよぎった考えに足が止まる





｢それ､総悟と喧嘩してできたんだよな｣




ということは｡











降りてきた階段の頂上を見上げる





夕日の逆光ではっきりとは見えないが黒い隊服に栗毛色の青年がいる





｢そ､....｣




名前を口に出しそうになったがぐっと堪える





大丈夫...10何年も会ってないし変装だってしてる｡




神｢A､帰るアル｡気付かれちゃうヨ｣

｢あ､あぁ｡そうだな｣






小さく会釈だけして神楽の手を取りその場を離れる
















＿＿















神｢＿い､おーい､Aー！｣

｢あ､悪い､どうした？｣

神｢ぼーっとしてたアル｣

｢あはは､ごめん...思いがけないタイミングだったから現実味が無くてな｣




弟を10数年ぶりに見ただけでこんな有様とは





｢さ､銀さんが心配する｡早く帰ろう｣






























大きくなったなあ｡











＿＿












銀｢え､会った？総一郎くんと？｣

｢総悟だよ､ちゃんとは見てないがな｡あっちも気付いてなかったみたいだし大丈夫だよ｣



ひやっとしたけど､と苦笑いを零すとため息をつかれる




銀｢俺が聞きたいのはそれじゃなくて､久しぶりに見たんだろ？なんか思わなかったのかよ｣

｢逆光で顔はよく見えなかったんだ｡だけどまあ､元気にしてるみたいで良かったよ｡これで依頼の半分は終わったな｣






何か言いたげ｡








｢ほら､もう店仕舞いだよ､帰りな｣

銀｢...おう､またな｣

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