【企画小説】お気に召すまで、ごゆるりと。 (ページ13)

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【10話】ページ13

「召喚」

＊

本日は日曜日。篠原さ……麻斗が皆をお花見に誘っていた日だ。3話前を見てもらえば分かるが、俺は確かに断った。断った…筈だよね？

理由は勿論、休日に出掛けるなんて面倒な事はしたくないから

「如月さん出来ましたか？」
「うん、出来たよ。白石さんは？」
「勿論出来ました」

なのに、俺は何故今こんな事をしてるんだ？

_______事の始まりは、数時間前

俺は、休みの日だからと動くのが面倒なので布団の中にいたときだった

急に携帯がなり、携帯を手に取ると相手は皆本さんだった。何かあったのかと思いながら電話を取ったのが間違いだったのかも知れない

電話の内容は、お菓子作りをするのだが上手く作れるか不安だから手伝いに来て欲しいとの事

用事があると言ったものの、それはお花見を逃れる為の理由だし白石さんは居ないのかな？とか疑問に思いつつも俺は着替えを済ませ待ち合わせ場所に向かった

だが、それが間違いだった。着いた場所には、幡川君以外のClassＬの皆が居た。騙されてしまった様だ

で、話を聞いていくうちにわかったのがお菓子作りをするクラスとお菓子以外を作ったり買い出しするクラスと場所取りをするクラスがあるみたいで

クラスの誰かが公平にジャンケンした結果、俺達のクラスはお菓子作りになったらしい

そして、このままお花見に連行されるもようだ。ここまで来て断れる理由もない上に、寮長と麻斗が尋常じゃない程に誘ってきたからだ

俺は、決して押しに弱い訳じゃない。押され続けたら、断るのが面倒なだけであって

そして今は、白石さんと俺でお菓子作り。皆本さんと麻斗でお菓子を容器に詰めていく作業をしている

学校行事の一環として頑張ることにしようと俺は心に決めた

【更新日】
3月21日
【作者名】
チョコレート