Erwarten ページ19
一彩side
「取り敢えず、さらに奥へ進んで人混みに紛れるぞ。人混みの中じゃアイツもナイフなんて投げらんねえだろうしなァ。」
「(奥へ進んだらさらに美味しいものが沢山あるんすよね！楽しみっす〜！！)」
「食い過ぎだろ。もうやめとけ。」
「(っちぇ、、、)」
『仲が良いのね！』
「ああ、まあな。」
「(全然良く無いっす！！僕は燐音くんにこき使われてる被害者っす！)」
それを見て笑うA。
それらを見て笑う余裕もない僕。
塔から落ちる時も走ってる間も燐音さんに雑に掴まれて何回転したか分からないし、ニキさんが来てからは尻尾にしがみついて、、、
腕は疲れたし目も回ったし、、、疲れた、、、
今はニキさんの背中に乗せてもらって空を見ている。綺麗だな。
「(相当疲れてるっすね、何したんすか？疲れるようなことでもしたんっすか？)」
この馬はさっきまでのことが記憶に残ってないんだろうか。
ケロッとし過ぎている、、、
「(疲れることというか、、、あんなに走ったのに君は疲れていないのかい？)」
「(え？まありんご食べたんで、、、)」
「(え、りんごって何か特殊な成分でも入ってたっけ、、、？)」
「(ん〜、でもりんごなんで、、、美味しいものはやっぱ正義っすから！)」
な、、、何を言ってるんだ。
根本的に脳の作りが違うみたいだ。
僕はりんごじゃ元気になれない、、、
『一彩、随分疲れてるわね、、、大丈夫？りんご食べる？』
「(いや、大丈夫だよ。うん、、、)」
「おいおい大丈夫かァ？まあ結構歩いたしな、そこらの店にでも入って休憩するか。」
『そうね！どのお店に入る？あれ？それともあっち？それともここかしら？それとも、、、』
「はいはい、はしゃぐなはしゃぐな。どれにすっか、、、あ、あの店とか良いんじゃないか。」
なんにせよ休憩出来るなら有難い。背中に乗せてもらってるとはいえ、疲れが取れなくてやっぱりしんどい。
それに、ニキさんは食べ物を見る度にはしゃぐからその度に落されそうになる。
しがみつくのも楽じゃ無いし、、、
と思いながら燐音さんが指差した方を向くと、そこには
【Trick star】
そう書かれた店があった。
「(良い匂いするから賛成っす！)」
『良いわね、あそこにしましょう！！』
「じゃ、入ってみるか。」
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抹茶あずき(プロフ) - うさぎ。さん» ありがとうございます！天才だなんてそんなそんな！！気ままに亀更新ですが完結まで見守ってやってください！ (2022年6月26日 11時) (
レス) id: 48ffd5edd8 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ。(プロフ) - 物語を作る天才ですか……？私もラプンツェルが好きなのでとっても嬉しいです!!更新頑張ってください!!続き楽しみにしてます！ (2022年3月26日 19時) (レス) id: a393e3772d (このIDを非表示/違反報告)
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