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赤side
ようやく電話に出てくれた小瀧。
お釣りを忘れたことをつたえれば アホみたいなとぼけた声。
赤「……こた、き？」
しばらく沈黙が続き、不安になる。
お釣りさえ受け取ってくれんかったらどうしよう。
桃「お釣り、は…先輩が受け取ってください」
ほら、心のなかで思ってしまったからや。
桃「…先輩？」
胸がじんじん熱くて痛い。
恋に溺れてしまった俺は、随分と涙脆くなった。
溢れる涙は止まることなんてできない。
言葉も、喉に突っかかって 出るのは嗚咽ばかり。
赤「っ…ぁ、ふっ……ﾋｯ…」
真っ暗な夜、ひとりぼっち。
虫の音すら聞こえない静かな中、俺の汚い声がやけに響く。
桃「…先輩？聞こえてますか…？」
どこか焦ったような、戸惑う小瀧の声。
手のひらから零れた小銭を拾う事もできず、静かに電話を切った。
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アイ - こたしげ大好きなのでとてもいい話でした！ (8月5日 1時) (
レス) @page29 id: 68b8a899da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかゆ。 | 作成日時：2021年7月20日 11時
