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桃side
恥ずかしがり屋の先輩やから、きっといろいろ理解した上で真っ赤に染まったんやと思う。
その上で返事もなく だんまりやったんや。
桃「はぁ…」
元はと言えば、1度先輩のことを振った自分が悪い。
たくさん傷つけて、今頃好きですなんて最低やん。
桃「…も、どうしよ」
ずっと我慢していた涙が、ポロリと零れた。
最初はチラチラ見てくる人やなって。
俺が困った時には 1番に気付いて どれだけ店が忙しくても あれこれ1から教えてくれた人。
キッチンに立てば、周りの目を盗んでつまみ食い。
俺も巻き込まれて、何度か神ちゃんに怒られたっけ。
ココアが好きで、よくバイト終わりの賄いで 舌を火傷しつつも ちょっとずつ飲む人。
いや、俺がいるから ココアを飲む人。
やたらかわいいキャラクターのキーホルダーや、ファイルを俺に見せつけてくる人。
笑った時に 片方だけ笑窪ができる人。
夢に向かって誰よりも努力した人。
ポケットからたくさんどんぐりやら石ころが出てくる人。
絵本の読み聞かせが ほんとに上手な人。
俺も、先輩のような保育士になりたいなって思わせた人。
俺のことが好きだった人。
桃「…俺の、すきな人」
気が付けば目で追って、会いたくて会いたくて仕方なくて。
胸が苦しい時もあるけど、心がぽかぽか幸せな方が多くて。
もう、この恋心もお別れしなあかんねんな…。
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アイ - こたしげ大好きなのでとてもいい話でした! (8月5日 1時) (レス) @page29 id: 68b8a899da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おかゆ。 | 作成日時:2021年7月20日 11時