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桃side
何かを覚悟したような、そんな先輩の素振りに よりいっそう緊張が走る。
桃「っ…、言いますよ?」
あの日、先輩からの気持ちを伝えられてから ずっとモヤモヤしていた。
赤「好き、小瀧が好き…」
俺は彼女に振られたばかりで、そんな時に零れた先輩の想い。
男同士、ましてや先輩。
ありえない、と思ってた。
でも、今俺はその先輩に惹かれていて。
こんなに俺の事を好きでいてくれて、努力して。
本人はバレてないつもりでも、その恋心はダダ漏れで。
そんなとこがある日可愛いと思った。
大学に入って、いろんな価値観を知って、いろんな愛のカタチを知って。
男同士やから、という心の中にあった釘が トンっと外れた。
何千何万人もいる人の中から、俺を選んで好きになってくれた。
それが嬉しくて、嬉しくて…。
ドキドキ煩い心臓を落ち着かせ、目の前で少し不安げに見上げる愛しい彼へ、
たった10秒。
その10秒に、俺の気持ちが伝わりますように。
桃「…俺はっ、重岡大毅が…っ、好き、です。」
誰かに想いを告げることは、すごい勇気がいることで。
あの日の俺に伝えたい。
どんな答えがくるか分からない怖さを、きっと俺と同じように感じていたこと。
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アイ - こたしげ大好きなのでとてもいい話でした! (8月5日 1時) (レス) @page29 id: 68b8a899da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おかゆ。 | 作成日時:2021年7月20日 11時