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2人が着替えてきてから、バッグ等の自分が持ってきたものを整理する。
忘れ物があっては大変だからだ。
ベットに敷いてあるシーツと掛け布団は 綺麗に畳んで、隅の方にまとめた。
と、Aがぽつりと言葉を零す。
「……こんな綺麗に帰るカップルいる…?」
江「エッ」
梶「まぁ居ないよね。ちょっとした罪悪感で少し整えるのはあるかもしんないけど。」
「だよね?え、じゃあ何。乱しといた方がいいの。」
岡「みっ、乱すって…;;」
「シーツぐちゃぐちゃにして、横の小机にもなんか置いといた方がいいかな。」
「「Aっ!!!」」
「ごめんちょっとふざけた。」
梶「ウケる。」
結局、シーツは綺麗なまま返しておいた。
その方が働いているバイトも片付けが楽だろうと思ったからだ。
カバンを背負いなおして鍵を持つと、江口がドアを開けてくれた。
順番に出て行って、最後にAが出る。
ガチャっと閉めれば、ロックがかかった音がしたので大丈夫だ。
Aは、みんなに「さっさと出よ…変装してるとはいえ見つかったら大変だから。」とコソコソ告げる。
コクっと黙って頷いてくれたので、足早に廊下を歩いてカウンターのバイトに鍵を返した。
男3の女1で入っていたことに対して、顔を赤くするバイト。
少し照れながら、「ありがとうございました。またのご利用お待ちしております。」と言ってくれた。
その間にコソッとタクシーを捕まえてくれた江口。
取り敢えず、シェアハウスに帰らねば。
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