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Hikaru
もう辞めたいって翔太が言ったのは正直結構ショックだったけど、
でも何より翔太の気持ちが一番だって。
自分に必死に言い聞かせる。
支えてあげれば治療だってなんだって頑張れるんじゃないかって思ってたけど、
俺が出来るのはそこまで。
頑張るのは俺じゃなくて翔太だし、病気をすぐに治してあげることも出来ないから、
結局側にいてあげること位しか出来ないのに、
もう嫌だって泣いてる翔太に無責任にまだ頑張れなんて今は言えなかった。
.
あれから翔太はまだ少しぐずぐずしてたけど、疲れたみたいで少ししたら夢の中。
寝れたらすっきりするかもしれないしってことで、暫くはゆっくりさせてあげることに。
阿部とも少し相談をして、さすがに今すぐ退院は出来ないし危ない時の処置はするけど、
それ以外は出来るだけ翔太のやりたい様にさせてあげようって話になった。
俺からすればもう一回頑張れるようになって欲しいとは思ってるけど、
きっと今の翔太には休憩が必要。
今まで一杯頑張ったもんな。
赤ちゃんみたいな寝顔を眺めながら、そんなこと考えてたらいつの間にか俺の方まで眠くなって、
次に起きたのは、翔太の苦しそうな声に気付いた時だった。
.
翔「……んっ、、はぁ、、ひかっ、、ったい………」
聞こえて来た声に飛び起きた時、翔太は前傾姿勢で心臓握りしめてぜーぜー。
急いでナースコール押して背中擦ってあげたけど、苦しそうな姿にこっちまで辛くなる。
阿「翔太大丈夫だから力抜いてね、今お薬入れるから腕ちょっと貰うよ。」
「……嫌だっ、、やめっ、、、、」
翔太はこの期に及んで嫌がってるけど、これじゃ危ないのは目に見えてる。
今何にもしなかったら取返しつかないことになりかねないからね。
阿「ごめんね、でもずっと苦しいの危ないから。一瞬頑張ったら楽になるからね。」
こんなやり方良くないのかもしれないけど、命には代えられないから。
可哀想だけど腕軽く抑えながら何とか宥めて、その間に薬打って貰う。
阿「翔太頑張ったね、眠くなるお薬も入ってるから寝ちゃって良いよ〜」
少し楽になったら鎮静が効いてきたらしく、翔太は又うとうと。
頬にくっきり残る涙の痕が痛々しくて可哀想で。
どうしようも出来ない無力感だけがひたすら俺の中に残っていた。
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りる(プロフ) - ちーさん» リクエストありがとうございました。大変お待たせいたしましたが移行先で更新しました!出きる範囲でちまちま書いているのでそう言って頂けて嬉しいです、ありがとうございます。 (2022年6月28日 23時) (
レス) id: cf05590dcd (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - いつも楽しみにさせてもらってます！！リクエストよろしいですか？？蓮くんが貧血で階段から落ちてしばらく義足がつけれなくなるお話が見たいです！同じ書き手として、こんなにたくさんのお話を書いてらっしゃるのはすごく尊敬してます！これからも楽しみにしてます！ (2022年3月11日 6時) (レス) @page49 id: 6bd7aa30ea (このIDを非表示/違反報告)
りる(プロフ) - ゆきさん» リクエストありがとうございました。twitterの方で似たようなリクエストを頂いていましたので、それと合わせて書かせて頂きました。これからも読んで下さると嬉しいです。 (2022年1月29日 21時) (レス) id: 5032c399ea (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - いつも素敵なお話しありがとうございます。次男さんが対策せずに外出してしまって、肌に病気の症状と熱が出てしまうお話しが読んでみたいです。 (2022年1月8日 13時) (レス) id: 22458dd21f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りる | 作成日時：2021年11月28日 21時
