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Hikaru
辰「あれ、まだ帰ってなかったの?」
中々涙が止まらない翔太に皆がいい加減困り果てていた頃、遅れて来てくれた救世主。
辰「翔太〜泣いてたら照達帰れないし、阿部ちゃん達も皆困っちゃうよ。着替えだけしちゃお。」
翔「……ｸﾞｽｯ嫌だ。」
辰「嫌じゃないって、着替えるだけ。何にも痛いことしないから。照パーカー取って。」
かなり強引だけど、やだやだしてる翔太の制服のボタンずいずい外して、無理やり着替え。
ちょっと可哀想ではあるけど、ずっとあのままの訳にもいかなかったから仕方ない。
おかけで、嫌だった!って拗ねてる翔太の機嫌はもっと悪くなっちゃったけどね。
辰「俺いるからさ、照は蓮連れて帰っちゃって。」
もうそこそこ遅い時間で、明日も学校の蓮はそろそろ帰らせたい。
翔太のことも相当心配そうだけど、蓮には蓮の生活があるし、
よほどのことがない限りはそれを守ってあげるのも兄達の努めってことで、
なるべく翔太を刺激しない様にささっと準備させて早足で病室を出たけど、
後ろから聞こえてくる、帰りたい…!って泣き声が、ずっとずっと頭に響いていた。
.
辰哉が家に帰ってきたのは、日付が変わるギリギリ。
翔太はとりあえず泣き疲れて寝てくれたみたいだけど、俺達が帰ってからもずっと泣いてたらしい。
辰「相当弱ってるねぇあれ。泣き止めないし、ご飯食べない薬飲まないで結構大変だった。」
翔太の心の中で、何かが限界に達しちゃったのか。
今までなら我慢出来たことも、嫌だ!ってなって自分でも制御が効かずに泣いちゃって、
ご飯も薬も入院も、全部嫌に。
でもそれは多分、頑張り過ぎちゃったかもねって呟いた辰哉の言う通り。
生まれつき病気を持って、ずっとずっと色んなこと我慢して頑張り続けてきた翔太。
家が大好きだから入院だって相当ストレスだろうし、頑張り過ぎて心が疲れちゃったのかな…
明日からどうしようって辰哉も思わず大きなため息をついたとき、夜中なのに家の電話が。
辰「あ〜分かった、今から行くわ。」
「どうしたの?」
辰「病院。翔太起きて泣いちゃってるって。」
照は寝てなって言ってくれた辰哉だって明日仕事のはずだし、俺の方がまだ休めるよな…
「俺行くよ。明日から暫く大学休む。」
咄嗟に決めたことだけど、翔太のことを思ったら迷いなんて無かった。
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りる(プロフ) - ちーさん» リクエストありがとうございました。大変お待たせいたしましたが移行先で更新しました!出きる範囲でちまちま書いているのでそう言って頂けて嬉しいです、ありがとうございます。 (2022年6月28日 23時) (
レス) id: cf05590dcd (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - いつも楽しみにさせてもらってます！！リクエストよろしいですか？？蓮くんが貧血で階段から落ちてしばらく義足がつけれなくなるお話が見たいです！同じ書き手として、こんなにたくさんのお話を書いてらっしゃるのはすごく尊敬してます！これからも楽しみにしてます！ (2022年3月11日 6時) (レス) @page49 id: 6bd7aa30ea (このIDを非表示/違反報告)
りる(プロフ) - ゆきさん» リクエストありがとうございました。twitterの方で似たようなリクエストを頂いていましたので、それと合わせて書かせて頂きました。これからも読んで下さると嬉しいです。 (2022年1月29日 21時) (レス) id: 5032c399ea (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - いつも素敵なお話しありがとうございます。次男さんが対策せずに外出してしまって、肌に病気の症状と熱が出てしまうお話しが読んでみたいです。 (2022年1月8日 13時) (レス) id: 22458dd21f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りる | 作成日時：2021年11月28日 21時
