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ドームの中で1人
今にも消えてしまいそうな小さな体で

涙が零れないよう上を見上げて
その時が来るのを待つA。




ドームがゆっくりと開き
暗闇の中星屑のように疎らに置かれたキャンドルが見える。



キャンドルに照らされて待っていた男子は・・・















大樹。



大樹がAにゆっくりと近付き
Aの目の前に立つ。






「ありがとう」

大「ありがとう」





そしてAは意を決して告白する。





「大樹くんが今どんな気持ちであろうと受け入れる覚悟はできてる・・・。だから最後のわがままを聞いてほしいです」

大「わかった。いいよ」

「教会で見た時からずっと・・・ずっと、大樹くんのことを見てました。優しくて気遣いが出来て・・・、自分だって悩んでるのに、・・・私が辛い時すぐに気づいて慰めてくれて、正直私のことなんて何とも思ってないのに、本当に・・・っ、ずるい人だなって思った・・・・っ、」




「ごめんっ、・・・」

大「ううん。ゆっくりでいいよ」

「・・・オオカミちゃんじゃないので本当に信じてほしいなって思います。」





言葉に詰まりながらも一生懸命大樹に思いを伝えた。

大樹もまたAと向き合い、しっかりと言葉を続ける。




大「Aは結構周りの子達を助けてくれてるのとか見たり、ほんとAがいなかったら全然作業できてなかったから本当に感謝してる。ありがとう」

「・・・ううん・・・、大樹くんは、私がリーダーを任された時にサポートするって一番に言ってくれて・・・。言葉通り本当に大樹くんは誰よりも明るくて・・・、いつもアトリエの雰囲気を良くしてくれた。だから、皆どんな事があっても救われたよ。」

大「ありがとう・・・。でも、ごめん・・・。今は夏恋しか見れてない自分がいるからそこはちゃんと伝えたいなと思う」





Aの真っ直ぐで熱い思いに、大樹も顔を歪ませたがはっきりと本音をぶつけた。





「・・・悩ませて、ごめんね、・・・」

大「いや、それは違うよ・・・Aの気持ち嬉しかった。」





Aは少しの沈黙の後
涙が零れ落ちそうな目を細めて笑った。






「大樹くんのことが大好きでした、!」


大「・・・ありがとう、本当に。ちゃんと伝えてくれてありがとう。これからもよろしくね」

「うん・・・よろしくね。ありがとう・・・」







そうして、大樹が去っていった後
Aは静かに涙を流した。




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優稀(プロフ) - あーさん» なかなか更新できなくてすいません(´TωT`) (2020年11月28日 23時) (レス) id: 82ef96b9bc (このIDを非表示/違反報告)
あー - 更新されてた! (2020年11月25日 2時) (レス) id: 10d92ed446 (このIDを非表示/違反報告)
優稀(プロフ) - あーさん» ありがとうございます(^-^)いっぱい読んでもらえように更新頑張ります! (2020年11月17日 23時) (レス) id: 82ef96b9bc (このIDを非表示/違反報告)
あー - まとめて読みました!続きが楽しみです(´∇`) (2020年11月15日 0時) (レス) id: 10d92ed446 (このIDを非表示/違反報告)
優稀(プロフ) - makoさん» ありがとうございます(*´∇`*)頑張ります★ (2020年11月12日 23時) (レス) id: 82ef96b9bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優稀 | 作成日時:2020年10月8日 21時

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