trouble.14 マスター。 ページ16
何故便所なんかに飛ばされたのか神に問いたいぐらいだが、今はこの状況を受け止めるしかない。
取り敢えず此処を出るか…
ドアノブを回すとカチャリ、と如何にもアンティークな感じの音がした。其れを前に押し出し、客席へと向かう。
そしてカウンター席(珈琲の香りが一番来るであろう席)に腰掛けた。
すると可愛いらしい容姿をして居る女給さんが注文待ってました、と云わんばかりに側に慌てて来た。
「ご注文は何になさいますか？」
可愛いらしい容姿には可愛いらしい声が矢張り付き物なのだろうか、とふと思う。
…でも重度のコミュ障である自分には『可愛い』なんて褒める勇気は持ち合わせていない。
元の世界でも友達居なかった程なのだから。(笹森は別)
「…ぇ、あ、ブ、ブレンド珈琲で…」
「かしこまりました」
声が上ずってしまった。
目の前に居たダンディーなマスターが珈琲を淹れながら自分の緊張に気付いたのか、
「お客さん、体調は大丈夫ですか」
と優しく話しかけてきた。
恐らくさっきの便所の事は此の世界では�狢猟瓦�悪い�畧瀋蠅砲覆辰撞錣襪里世蹐Α�
「…ぁ、はい、お陰様で大丈夫です」
「其れは良かったです」
マスター優しい。惚れるて。
珈琲淹れるのもメッチャ上手いとか惚れるて。
手際良すぎる。
「どうぞ、
今日のブレンド珈琲はブルーマウンテンを主にブレンドしています」
丁寧に珈琲の入ったカップを自分の前に差し出すマスター。
格好いいなあ。
「…ありがとう、ございます」
素直に礼をし、黒く染まった珈琲にミルクを二杯、シロップを四杯入れる。
…え、なに、入れ過ぎ？
未だ未だだなあ、此れぐらいが丁度良いんだけど。
trouble.15 幸福な時間なんて。→←trouble.13 此処は。
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梓(プロフ) - ルルナナさん» ありがとうございます！！これからも面白くしていけるよう精進して参ります！ (2019年7月21日 17時) (
レス) id: 73b249ebe7 (このIDを非表示/違反報告)
ルルナナ(プロフ) - とっても面白いです！応援してます！ (2019年7月21日 9時) (レス) id: f75b5a5c4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梓 x他1人 | 作成日時：2019年1月21日 0時
