trouble.10 岐路。 ページ12
「…ッたく、何云ってんだか。
今日来たのはな、
ーーー死ぬかも知れないからだよ」
「はッ、……如何云う冗談なんだい」
笹森の眼の色が変わる。瞳孔が開く。
やっと真剣に成ったか？
「寶、其のまんまの意味だ。此の間の情報番組見ていないのか？
�猴�ル喫茶店二入ッタ人全員行方不明�瓩辰謄筌帖�
なんか面白そうだから興味本位で行くだけだ。
そんで、死んだ時は林檎が可哀想だから返すだけ」
「…お前は其れで良いのか」
「ーーー！」
予想外の笹森の返答に驚いた。
心無しか心配して居る様に見える……気の所為だろう。
だが自分はーー
「…自分は別に死んでも良いと思ってる。
林檎と離れるかも知れないのは寂しいがーー
ーー此れもまた自分にとって良い岐路みたいなモンだろ、
あと自分みたいな人間一人死んだって、」
誰も損なんてしない
「ーー蓮、」
「…んだよ」
笹森は深い溜息をついた。
「…人間一人死んだって誰も損しない、か
そう思って居るのはお前だけかも知れないね」
「は？」
如何云う意味だ？
「まあ分かるさ、其の内。
でも此れだけは云っておこう、
ーー人間の価値なんてお前自身が決めて良いモンじゃない」
trouble.11 威厳。→←trouble.9 笑えない。
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梓(プロフ) - ルルナナさん» ありがとうございます！！これからも面白くしていけるよう精進して参ります！ (2019年7月21日 17時) (
レス) id: 73b249ebe7 (このIDを非表示/違反報告)
ルルナナ(プロフ) - とっても面白いです！応援してます！ (2019年7月21日 9時) (レス) id: f75b5a5c4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梓 x他1人 | 作成日時：2019年1月21日 0時
