trouble.9 笑えない。 ページ11
「………嗚呼、分かりましたよ」
頼むから忘れてくれ、と心から願う様に唱える。
「…ぶッ、あっははははッ、ははははッ」
背後から盛大な笑い声が聞こえて来た。
間違いない……
「…笹森。居るなら直ぐ入れてくれ」
恐らく今自分は鬼の形相になって居る事であろう。
「御免、御免。
つい君達の遣り取りが面白くてね…見てた」
「…殺すぞ」
「おお怖い怖い。此れだから短気は嫌だねえ…
…あ、君、もう大丈夫だから戻って良いよ」
笹森は案内メイド(仮)を帰らせた。
「…はあ……」
しんどい。ここ数日の疲れが戻って来た様なしんどさだ。
「……さて…
…君が連絡も無しに押し掛けて来るなんて珍しいねえ。然も可愛い林檎ちゃん連れて来るなんて…
……若しかして…」
「何だよ」
「林檎ちゃんより可愛いガールフレンドちゃん捕まえ」
「殺すぞ本気で殺すぞ」
「目が笑ってなぁい」
腹を抱えながら笑う笹森は只のウザイヤンキーだ。
まぁ実際其れに近いモンなんだが。
…つーか……お前本当に会長してんのか?
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梓(プロフ) - ルルナナさん» ありがとうございます!!これからも面白くしていけるよう精進して参ります! (2019年7月21日 17時) (レス) id: 73b249ebe7 (このIDを非表示/違反報告)
ルルナナ(プロフ) - とっても面白いです!応援してます! (2019年7月21日 9時) (レス) id: f75b5a5c4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梓 x他1人 | 作成日時:2019年1月21日 0時