検索窓
今日:1 hit、昨日:20 hit、合計:168,805 hit

34.Ito ページ43

「三ちゃんに負けた…!」

楽しそうに走り去った2人に向けて小さく、悔しそうに呟いた理子ちゃん
Aくんが理子ちゃんのいうことを聞かなかったのは少しだけ予想外だった。

最近知ったことだけど、Aくんは何処と無く性格が三橋に似ているところがある。だからああいう場面には突っ込んで行っちゃうのかな、と思う。
三橋と違うのは、巫山戯る時だけ暴走するってところかな

「何が2人をあんなに駆り立ててるのか不思議だワ」

「馬鹿なだけだよ」

2人の背が見えなくなった道を見つめながら言うと隣から控えめな笑い声が聞こえた。

「さ、帰ろっか」

「伊藤ちゃん今日はデートじゃないの?」

「うん、次のデートは明後日!茶店でパフェ食べようかなって…」

「いいわね!駅前の○○って喫茶店にカップルパフェっていうのが出てるって聞いたことあるわ」

駅前の喫茶店といえば今日Aくんが面接受けてたな。名前も確か○○だったはずだ

「そこAくんが面接受けたところかも」

「落ちたところね」

意外に辛辣なコメントだ

「三橋と違ってしっかりするところはしてるのに、なんで落ちたんだろう」

「…見た目がツッパリよね、Aちゃん」

「あぁ…」

慣れてしまったから何の違和感もなく接しているが、茶髪に所々混じる赤毛は真面目くんやナンパな感じがしないな
金髪ほどじゃなくても印象は良くないだろう

「Aちゃんも今井くんと同じで残念な人よネ」

Aくん、今井と同列に考えれてるぞ

35.→←34.



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
111人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2019年9月7日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。