もう1人のミツハシくん【今日から俺は!!】 (ページ33)

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血を流しながらも殴り合う
互いの拳が交差し顔面に叩きつけられた

血を拭い、三橋を睨みつけた片桐

「テメェまじでこの世界ナメてんな…ウチには馬鹿しかいねぇし、バックにはヤクザからチンピラまでずらっと揃ってんだぞ…」

息絶え絶えに話す片桐は、すばしっこく動いていた三橋の腕を捕まえた。

「軟高に…軟高程度に何があるってんだ！」

不敵な笑みを浮かべ、三橋は片桐を睨み返した

「そこに居る伊藤はな、まともならテメェに勝てるぜ」

笑った三橋に更に怒り、突き飛ばす

「テメェ俺が誰だか分かってんのか…開久の頭だぞ！」

叫ぶ片桐
既にボロボロで余裕なんか感じられないのに笑う三橋は、だから何だと答えた

「俺は三橋貴志だ、俺よりエバッた奴は叩き潰す！」

軟高の頭ではなく、三橋貴志だと断言した一言で片桐の動きが止まった。
先程まで浮かべていた鬼のような顔ではなく、何かに気がついたようにただ三橋を見た

「こらこらやめんしゃーい」

恐ろしく場違いな声が倉庫に響き渡り、その場にいた全員がその主へと注目した

「…なんでだよ」