4話 ページ4
貴方サイド
「いやあ、子供の君があんなに初々しいなんてな。もっと大人っぽいかと思ったぜ」
人の心情なんて知らない彼は、そう僕に話しかけて来た。
「……彼女の事はお気に召した？国永」
成る可く刺々しい言い方にならない様気を付け、国永に問う。
「そうだな。驚かし甲斐が有りそうだな！」
……全然ブレないな、国永。
少し安心した。小さい方を気に入ったと言われたらどうしようかと。
僕は未だに皆に囲まれて居る彼女の方へ視線を向けた。
今は粟田口の短刀に囲まれていて、とても楽しそうだった。
そんな小さい僕を、三日月が優しく見守っていた。
「……っ」
何も言わず大広間から出ようとすると、へし切に声を掛けられた。
「へし切、何？」
正直言って、今は冷静を保ってられない。
早く自室に戻って頭を冷やさないと……
そう思ってる僕の前で、へし切は爆弾発言をかました。
「お前が小さい方のお前の面倒を見ろ」
僕は間をたっぷり開けてへし切を凝視した。
は？何で僕が。
一瞬思った想いは、次の言葉で消え去った。
「主からの命だ。同じ自分同士の方が良いという主からのご配慮だ」
主の命。それはつまり主命。
主自らが下した命は、絶対に守らないといけない。
でも今の僕の心中は穏やかじゃない。
三日月を取られたかもしれない。
そんな不安だらけの感情で、どうあの子に接しろと？
そう言いたかったが、此処でへし切を責めても仕方ない。
なら、僕の答えは一つだ。
「分かった。主の命を果たすよ」
僕は子供の自分の面倒を見る事になった。
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ちょこクレープ(プロフ) - そうなんですね！ありがとうございます。 (2022年6月16日 22時) (
レス) id: 4c69a0ba50 (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - リンさん» 倶利伽羅は大倶利伽羅の愛称ですし、ゲーム内で燭台切光忠から伽羅ちゃんと呼ばれています。知りませんでしたか？ (2022年6月16日 21時) (レス) id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 倶利伽羅ではなく大倶利伽羅ですよ！あっ別に気にしなくてもいいですよ (2022年3月23日 16時) (レス) @page6 id: 4c69a0ba50 (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - ラッキージャーヴィスさん» お待たせしてすみません！ (2018年5月14日 17時) (レス) id: e37311db21 (このIDを非表示/違反報告)
ラッキージャーヴィス(プロフ) - 待ってました (2018年5月14日 0時) (レス) id: efdc29cd63 (このIDを非表示/違反報告)
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