39話 ページ40
貴方サイド
獅子王を連れて大広間に行くと、皆が何故か盛り上がっていた。
思わず獅子王と顔を見合わせて首を傾げる。
柱に寄りかかっていたまんばに事情を訊くと、粟田口派が揃って信濃の隣をジャンケンで決めようとしているらしい。
僕に告白して来た一期も、ブラコンは健在ってことか……
取り敢えず様子を見ていると彼らは一斉にジャンケンを始めた。
「あ、やった！」
「よっしゃー！！」
勝者は鯰尾と後藤だった。運強いね。
負けてしまった刀達は落ち込んでいたけど次こそは勝つと意気込んでいる。
弟妹達を見ている気分になり、会いたいなぁ。と思う。
家族を思い出していたからか獅子王に話しかけられても気付かず、服の裾を引っ張られて漸くその声を認識した。
此方に歩いてくる一期に代わり獅子王が近侍席に座ると他の刀剣達が不思議そうにする。
まんばも不安げに僕を見たが微笑んで見せると近侍を交代したのが分かったらしく頷いてくれた。
他の刀剣達もそれを理解したのか、昨夜の件には触れない。
ああ、
夕餉を終えて縁側でぶらぶらと脚を伸ばしていると、気配なく誰かが隣に座った。
その刀を見た瞬間、息が止まった。
「おや、まるでバケモノでも見るかの様な目をするのだな。我が主は」
そう言って三日月は美しい笑みを口元に浮かべた。
彼が僕に話しかけて来るなんて、何の前触れだ？
それとも使えそうにない僕を前任者同様
可能性はいくらでも考えられる。
三日月は刀剣の中でも一番何を考えているのか判らない刀だったから。
身構えている僕に構う事なく彼は日本酒を取り出す。
「注いではくれぬか、主」
日本酒を渡され、彼の杯に注ぐ。
三日月は一口呷ると僕を見てなんとも言えない笑みを深める。
「獅子王や鶴丸に随分と可愛がられているようだな」
服の上から包帯を巻いている首を触られ、背筋がぞくりとした。
「いじめられているのは首だけか？既にここも受け入れたのか？」
彼の膝が敏感な部分を押し上げ、ひっ。と口から小さな悲鳴が漏れる。
「ふむ。その反応は初物だな。てっきり身体を許したのかと思ったが、じじいは安心したぞ」
……それは、大切な仲間を身体を使って誘惑されなかった事への安心なんだろうか。
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もこ(プロフ) - 望月海さん» すみません！男主だと思ってました。本当にすみません(_ _;) (6月28日 7時) (
レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» ご意見の方は少し構成を考えさせていただきますね。 (6月27日 23時) (レス) id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» もこさん、感想ありがとうございます。せっかくのご感想なのですが、このお話は女主を設定としているので、もこさんの好む男主ではありません。作者が僕っ子好きなのですが、誤解を与えてしまったようなので訂正させていただきました。 (6月27日 23時) (レス) @page1 id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - コメント失礼します！私男主の愛され大好物なので嬉しいです！刀剣男士全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！出来たらなんですけど短刀たちにも恋愛的に愛されたいです()いきなりすみません (6月27日 17時) (レス) @page23 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - 匡さん» ありがとうございます♪早速書いてみます！ (2017年5月23日 23時) (レス) id: 546fdd6d80 (このIDを非表示/違反報告)
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