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16話 ページ17

貴方サイド

「本当か……!?」

「ああ。後で一期に言っとくね」

「それでさ……今日、部屋来てくれる?」

部屋、か……

今の獅子王は大丈夫だけど、夜になるとスイッチが入る確率上がるからな。

「やっぱり、駄目か……」

黙り込んだ僕を見て、獅子王は俯く

「最近さ、寝てると夢を見るんだ」

「……夢?」

獅子王はその目を閉じ、思い出すように唸る。

「俺が真っ暗闇の中を走ってるんだ。

太刀だから夜目が利かなくて、何処かもわからない。

そしたらさ、目の前に主が現れるんだ」

夢の中にまで、僕が居るのか。ちょっと複雑な気分だな……

「で、俺はいつの間にか本体を抜いててさ、

それを主目掛けて振り下ろすんだ」

「えっ……」

「後に残ったのは肉の塊と、いやに臭う鉄の匂い。

俺、怖いんだ。俺が勝手に闇落ちして、

その所為でいつか主を殺してしまったらって。

この手で主を殺したら、俺はどうなるんだろうな……」

最後は誰に問いかけるわけでもなく、己の手を見つめる獅子王。

僕はただ見つめる事しかできない。

だって、勝手に闇落ちしたって……それは獅子王の所為じゃないし。

「獅子王。大丈夫だよ。僕はそんな事で死なないし、

君を置いて死なないから」

「良かった……主、もう、何処にも行かないでくれ……」

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設定タグ:刀剣乱舞 , 愛され , シリアス
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もこ(プロフ) - 望月海さん» すみません!男主だと思ってました。本当にすみません(_ _;) (6月28日 7時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» ご意見の方は少し構成を考えさせていただきますね。 (6月27日 23時) (レス) id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» もこさん、感想ありがとうございます。せっかくのご感想なのですが、このお話は女主を設定としているので、もこさんの好む男主ではありません。作者が僕っ子好きなのですが、誤解を与えてしまったようなので訂正させていただきました。 (6月27日 23時) (レス) @page1 id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - コメント失礼します!私男主の愛され大好物なので嬉しいです!刀剣男士全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってください!出来たらなんですけど短刀たちにも恋愛的に愛されたいです()いきなりすみません (6月27日 17時) (レス) @page23 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - 匡さん» ありがとうございます♪早速書いてみます! (2017年5月23日 23時) (レス) id: 546fdd6d80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:望月海 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年1月24日 22時

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