心配させて ページ9
莉「Aっ!!」
『あ、れ。』
私、倒れそうになったはずじゃ______
莉「ま、間に合ってよかったぁ。走り終わってAに声かけたら、倒れそうだったから__」
あ、そうか
莉犬くんが受け止めてくれたんだ!
『あ、ありがとね。もう大丈夫だよ!!』
無理して笑う。
莉「……っ、大丈夫じゃないでしょ!!!」
『いや、全然……。』
莉「だめっ、無理しないの!!」
『ほんとに大丈夫だから。ねっ?』
莉「……………。」
『莉犬…くん?』
急に下を見て黙った莉犬くん。
ど、どうした…?
莉「A。保健室行くよ。」
『え、いや大丈夫____』
莉「いいから来て。」
『っ!』
莉犬くん、お、怒ってる?
莉「ほら早く。」
『ちょ…!』
私は彼に手を引かれ、賑やかなチームのもとから離れた。
…莉犬くんに連れられてきたのは保健室。
先生はいないみたい。
莉「とにかく横になって。」
『う、うん。』
いつもの莉犬くんにはない、ピリピリした空気。
私は従うしかなかった。
莉「…A。」
『な、何?』
莉「…無理しないでよ。」
『ご、ごめん…。』
莉「っ、心配くらい、させてよっっ!」
………え?
莉犬くん……泣いてる?
莉「Aは、俺の大事な女の子なんだからっ、心配させてよ、守らせてよ。ちょっとは……、頼ってよ。」
莉犬くん………。
『ごめんね。そして、心配してくれてありがとう。』
莉「…………。」
『これからはなにかあったら、一番に莉犬くんを頼るね?』
莉「っ!」
え、莉犬くんどうした?
赤くなってるぞ?
莉「あーー、可愛い。その顔可愛すぎ。反則っ!」
『えっ…!?』
莉「俺も言い方きつかったごめん。」
『う、ううん!!』
莉「じゃ、俺行くね?」
莉犬くんは座っていた椅子から立ち……。
チュッ
……え?
私のおでこに、キスをした。
『なっ………!』
莉「じゃーね!」
………おいいいいいいいい!!???
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シャーペンの芯(プロフ) - フェアリーさん» コメントありがとうございます!!!笑ってもらえて嬉しい限りであります…!読んでいただき感謝です! (2021年10月27日 18時) (レス) id: 37f133a8ec (このIDを非表示/違反報告)
フェアリー - 健全が一番の回の矢印が面白くて爆笑してました (2021年10月25日 19時) (レス) @page15 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
フェアリー - 夢主ちゃんが面白すぎてベッドぶっ叩きながら(!?)読んでましたw (2021年10月25日 19時) (レス) @page10 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - 日向さん» あわわっ、嬉しすぎます…!!大好きだなんて…(照)授業中も考えてくださってたなんて……嬉しすぎて泣きます…。本当にありがとうございます! (2021年7月5日 22時) (レス) id: 37f133a8ec (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 今まで自分が読んでいた夢小説の中でダントツ大好きです!!最終回になったとき、寂しすぎて、授業中もこの小説のことばっかり考えてたからwwwこれからもずっと応援してます!! (2021年7月5日 20時) (レス) id: 2bdb43fd43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャーペンの芯 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/syapennosin/
作成日時:2020年3月27日 11時