【刀剣乱舞】来派のお色気刀剣女士 柒。

にひゃくよんじゅういち。 ページ3

明石 「っと、此処やな。」

A 「素敵な建物ね！」

明石 「なんや色んな店が集まってるとこらしい。」

A 「へぇ〜、大きいものね！」





　建物の入り口前で立ち止まっていると他の方の邪魔になってしまうってことで、私と国行は手を繋いだまま、建物に入った。
　国行は、端末と店を交互に見ながら私の手を引いて歩いている。歩く速さが違うから、国行は私の速さに合わせてくれていて、ちょっと嬉しかった。





A 「最初は何処に行くの？」

明石 「映画館。A、この前観たいのある言うてたやろ。」

A 「え、でも凄い恋愛モノよ？ 国行、面白くないんじゃ……。」

明石 「Aが観たいものなら、楽しめる気がして……。」

A 「ふふ、ありがとう国行。嬉しいわ。」





　映画館に着くまでに、ずらりと並ぶ沢山の店を顔をきょろきょろと見回す。服屋さんが多い感じだけれど、可愛らしい感じのお店や、あくせさりーのお店もあった。

　私が目を止めるお店があると、国行が逐一止まってくれて、「気になるもんあった？」と言ってくれる。





A 「可愛いねっくれすがあったの。」

明石 「今はちょい時間ないけど、映画見終わったら大分時間あるし、この店こよか。」

A 「良いの？ それじゃあ映画見終わったら国行の気になったお店にもいきましょう！ 私だけじゃ悪いわ。」

明石 「おぉ、そうしまひょ。」





　二人で笑い合って、また私たちは映画館に向かって歩き始めた。
　この建物と映画館は渡り廊下で繋がっているらしく、二人でその廊下を渡りながら、少し早いけれど、「夕餉は何にしようか。」と話していた。


　私たちは映画館に向かって歩いていたけど、映画館から私たちが出てきた建物に向かって歩いてくる人の子が、何故か私たちを驚いたような目で見ていた。





A 「凄い見られてるわね。私と国行が美男美女だからかしら？」

明石 「っはは、自分で言うてええの？ それ。」

A 「ふふ、じょーだんよ。」

明石 「ま、嘘やないけど。」









　「あのカップル顔面偏差値高すぎじゃない？」
　「男の人細くてカッコいいし、女の人超綺麗だしスタイル良すぎ。」
　「私もあんな彼氏欲しいんだけど。」
　「…………無理だわ。」
　「だよね〜笑。」

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