【刀剣乱舞】来派のお色気刀剣女士参。 (ページ30)

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ひゃくきゅう。ページ30

主さまのお部屋を出た私は、厩に戻ろうと外用の履物＿＿靴というみたい＿＿を履いて本丸の庭に出た。

広大な畑ですぷりんくらーと呼ばれる水を出す機械と一緒に、畑当番の刀剣が隅々まで水をやっている。

少し離れたところでは、石切丸さんが豊作祈願の祈祷をしていた。

その畑を通り過ぎてすぐに見える大きな建物が厩である。
当番が一日馬の面倒を見るのが普通だけれど、時々非番のものが乗馬する為に来る時もある。

…………？なにか少し騒がしいような。

不思議に思った私が厩を覗くと、そこには馬に餌をやろうとしてことごとく失敗する見習いさんの姿が。

馬に睨まれているような気も…………あ、それは私も同じである。

咲「どうしたら食べてくれるのぉ？」

うるうると瞳に涙を溜めて言う見習い。三日月さんにずおばみの二人も若干引いた目で彼女を見ている。

見習いさんは、瞳に涙を溜めた状態で、ずおばみくんに近寄った。

あら、見習いさんだったら三日月さんに近寄るのかと思っていたのだけれど……違ったみたいな。

咲「二人とも、手伝ってくれるぅ？」

鯰尾「げっ……(骨喰「兄弟、それは言葉に出さない方が良い。」……うん。」

もう少し眺めている予定だったけれど、変更。

「ただいま戻りました！」と声を上げて厩の中に足を踏み入れた。

その時の見習いさんの表情の変化は凄かった。(一応)乙女の顔から、般若のような顔に一瞬にして変化したのである。

恐怖などを通り越して、拍手を送りたいほどに凄かった。

三日月「おやA、戻ってきたのか！見習い殿よ、Aも戻ってきたのだ、部屋に戻ってはいかがかな？」

咲「えぇっでも私、今日は自由なんですよお、Aさんも疲れてると思うし、私と交代されては如何ですか？(チッ、邪魔してんじゃねぇよブス。さっさと出てって私のハーレムにしなさいよ)」

A 「ご心配ありがとうございます。ですが、見習いさんは本日刀装を自らお作りになられたのでしょう？貴方様の方がお疲れではありませんか？(あらごめんなさい、邪魔する気は無いのですよ？)」

鯰尾「(うわ、目だけで闘ってる)」

骨喰「(……てれぱしー？)」

三日月「(今日も平和のようだ。)」