23話 ページ25
ルルーシュside
目に怒りを浮かべてやってきた突然の来訪者に、特に驚いた様子を見せずに悠々と俺を出迎えたのは、憎きシュナイゼル。その人だった
ル「お久しぶりです兄上。この度はわざわざお時間をとっていただきありがとうございます」
シュ「いやいや、そんな堅苦しくしなくていいんだよルルーシュ。さて、ここで立ち話というのもなんだから、私の別荘に移ろうか」
ル「兄上の...別荘ですか?」
シュ「そう警戒しないでくれ。プライベート空間だからね、警備は本当に必要最低限さ」
特に断る理由もないので、シュナイゼルが用意していたリムジンに乗り込み、別荘へ向かう。
その道中シュナイゼルは、最近学校はどうだとか、ナナリーは元気かとか、彼にとってはおよそどうでもいいような質問ばかりが飛んできた。
俺は適当に受け流し、これから始まる本戦のシミュレートで頭の八割は埋まっていた
シュ「まったく...そんなに私との会話はつまらないかい?かなり違うことに頭を使っているようだけど」
ル「いえいえまさかそんな。兄上とのお話ほど楽しいものはありませんよ」
俺はニッコリと貼り付けた笑顔をシュナイゼルに向ける。だが今俺が言った言葉はある意味事実かもしれない。
こんなにも俺の闘志を燃やし、煽り、焚きつけ、楽しませてくれる人間はそう居ないだろう。
だからこそ、そんな相手には負けられない。たとえシュナイゼルという強敵が相手だろうと、今日ここで俺が負ければスザクの死はほぼ決定したも同然となってしまう。それは何としても避けなければならない。Aが笑顔でスザクと過ごす未来ために...。俺が2人にしてやれることなんてそれくらいしかないのだから。
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作者名:ぴー | 作成日時:2019年3月1日 2時