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『Are you ready？』
再度訊いてくる音声に、私は腕に力を籠め──
「──Yes！」
刹那、握りしめられる手。無論甘い空気とかそういうんじゃ全然無く、単に力を入れ過ぎている伊之助君という訳だ。
ぷるぷると痙攣する腕。傍から見たら普通に腕を立てているだけに見えるかもしれないが、力が余りに均衡しているため動かないだけだ。
脂汗が滴り、じっとりと手が汗ばむ。が、それは伊之助も同様だ。汗のせいで滑りやすくなった手だが、しっかりと掴んでいるので多分離れないだろう。寧ろがっちりと掴まれ過ぎて痛いが。
「……っぐ、」
呻き声を上げたのは──伊之助だ。
苦しそうな顔を浮かべる伊之助とは真逆に、半月形になってゆく私の口許。
比例して、どんどんと倒れて行く腕。
「ク、ソォ……！」
「おらァッ……！」
そろそろ限界が来そうな中──ようやく。
ダァンッッ！！ と、腕が地面に叩きつけられた音が部屋に響いた。
『Winner──A！』
「いよっしゃあああああ！！」
震える片手を押さえながら、もう片方の腕でガッツポーズをする。伊之助は「ちっくしょ……！ 何でだ!?」と叫んだ。
パチパチという拍手と歓声が数秒間聞こえたが、ぷつっとラジカセの電源を切るようにそれは無くなった。同時に私達に襲い掛かる、この言いようもない感情。
「……私達、たかが腕相撲で何してんだろうな」
「…………。知らね」
途轍もない疲労感がドッと押し寄せ、何だか良いような悪いような感覚が胸の中に残った。
「まあでも勝てたからいいや！！」
「それを言うんじゃねえ！！」
「男の癖に女に負けるのは本当ダサいけどな！！」
「うるっせえテメエ男だろ！！」
「……え？」
「……あ？」
伊之助なんて嫌いだ。
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大正コソコソ噂話。
伊之助はAと居るのが結構好きだよ。たまにAが男が女か分からなくなるのがいいそう。
だって伊之助色恋沙汰に興味ないから。Aと居るとほわほわじゃなくてたまにドクンドクンなるそうだけどね。彼女が伊之助を毎日驚かそうとしてるからかな？
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たかだか腕相撲の描写に一ページ使うとかふざけとんのか我ェ！ と思ったそこのあなた！
申し訳御座いません！！
ちなみに最近作者は戦闘描写が好きです！！ 凄い如何でもない情報ですね！！ ごめんなさい！！
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宇髄天元 「チロルチョコゲェムを行え」→←嘴平伊之助 「腕相撲を行え」
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廣岡唯 - しのぶさああああああああああああああああああんと蜜璃ちゃんああああああああ (2022年11月30日 9時) (
レス) @page18 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
利音 - 嘘つきピエロさん» 走れメロンだよ (2021年9月22日 15時) (レス) @page28 id: a5ff14c25a (このIDを非表示/違反報告)
玄武 - んん” か”っこ”い”い” (2021年7月3日 22時) (レス) id: be050932d4 (このIDを非表示/違反報告)
嘘つきピエロ - 伊黒さんの「死ぬ気で闘え」の序盤の2文って走れメロスでしょうか……？ (2021年1月21日 15時) (レス) id: f059c2a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
nao0824hito(プロフ) - 不死川さんと冨岡さん私も好きです。 (2021年1月1日 0時) (レス) id: 04378a0bcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白夜の世界
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nisui03101/
作成日時：2019年12月26日 16時
