【鬼滅の刃】おい待て落ち着け。【○○しないと出られない部屋】

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「……お前、このこと誰かに言ったらガチで殺すぞ」

「前々から思っていたが……お前は俺を何だと思っている。流石にそんなことはしない」



そういう冨岡に、私は恐る恐る手を回す。

私も冨岡も手を回した所為で、密着度がもうもの凄いことになっている。冨岡の体温だけで熱になりそうだった。



「……開いたか」

「うおっしゃァ──ッ！」



冨岡が呟いた瞬間私は速攻で彼の腕の中から抜け出そうとした。

抜け出そうとした。



「……あの、あの冨岡？ 冨岡サン？ 開いたんですよね？」

「ああ、開いている」



言いつつも私の体を離そうとしない冨岡。えっ、何なのこいつ。



「いやちょっ……え？ あの、離して？」

「……」

「何で無言になるのかな？ んーどうしたのかな？」

「……」



暫く問答した(向こうはずっと無言だった)後、漸く開放された私がいの一番にしたことは冨岡の頬を引っ叩くことだった。


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余話




暖かい、と冨岡は思った。


彼女の体温を、体が覚えている。

錆兎と同じような、体温だった。



「……」



暖かいな、と冨岡はもう一度思った。






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大正コソコソ噂話。


Aちゃんはずっと冨岡さんのことを蹴ったり殴ったりしていたけど、冨岡さんはずっと真顔だったよ。

でも本当は物凄く痛いと思ってたよ。階級が乙な分あるね！

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