カフェ ページ5
赤葦「ごめん、A、手痛かった？」
私の顔を覗き込む罰が悪そうな京治君と、私を握っていた京治君の手を持つクロ君と、少し殺気立ってる光太郎君と、茫然と立ち尽くす私。
『え、あ…ううん…ただ…』
頭の中がこんがらがって言葉が紡ぎ出せない。
どうしたというのだ、頭の中ではこんなにも言葉が出てくるというのに。
木兎「…とりあえずどっか座ろうぜ。
あのマジシャンなんか途中からきみ悪かったしそれに当てられたんじゃねーの。て、見に行こうって言ったの俺か。ごめんな…」
彼の一声に逆らうものはなく、とりあえず私たちは近くのカフェに入った。
観葉植物が所々においてあり、店内はそれほど明るくない落ちつく雰囲気だ。
無言のままそれぞれが飲み物を注文し、数分のちに届いてやっとこさ口を開いたのはクロ君だった。
黒尾「なんかあれだな、初めての東京があんまり悪い思い出にならないといいけど。」
苦笑いする彼は少し申し訳なさそうにそう言った。
彼のせいではないというのに。
『なるわけないよ、楽しかった。
本当にありがとう、三人とも…』
木兎「おう！
で、どーする？そろそろ…もう１７時かー」
ポケットに入っていたスマホをチラリと見た光太郎君は小さくぼやいた。
まだ太陽は高くて暑いもののもう夕方だ。
『門限とかある感じ？』
木兎「ううん、そうじゃねえけど。
…楽しい時間って過ぎるのはえーなーって」
ニッカリと暖かい、なんだか弟がいたらこんなかなーって思わせるような笑みを彼は浮かべた。
その言葉に無意識に口元が緩んで少しにやけてしまう。
そっかぁ、楽しい時間…そう言ってもらえたのってやっぱりバレーの彼ら以外では初めてかもしれない。
赤葦「Aこそ門限は？
皐月さんそこら辺は厳しいんじゃない？」
『遅くならなければ、って。
一応晩ご飯は家で食べるかもって言ってあるからそこまでは心配していないと思う。』
黒尾「あー、木兎的にいうとなんだっけ、キラキラバーンの晩ご飯？」
トークアプリの光太郎君の発言を思い出したクロ君が思い出し笑いをし始めた。…つられて笑ってしまいそうじゃないか。
それそれ、とうなずく光太郎君はいつか京治君と本邸でご飯を食べた時の話を始めた。
補足を入れようかと京治君は思ったようだけど、0.5秒後には面倒だ、と諦めていた。
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あやにゃん(プロフ) - hatajimamomokaさん» momokaさん、コメントありがとうございます♪ 若干話が迷走してはおりますが、最後までお付き合い願えたら光栄です( *´艸`) (2020年3月7日 19時) (
レス) id: 64c80b7f49 (このIDを非表示/違反報告)
hatajimamomoka(プロフ) - このお話めっちゃ好きです！更新頑張ってください！ (2020年3月7日 16時) (レス) id: 366eb10de3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやにゃん | 作成日時：2019年11月23日 22時
