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トラブル ページ12

『1年4組は確かこの廊下の突き当たりの小ホールで…』

なんだかバタバタと足音が聞こえる。
やっぱり何かあったらしくて焦っているようだ。

入り口から飛び出してきた女子生徒が私の文化祭委員の腕章の文字を見て飛んできた。

「先輩、うちのクラス脱出系の出し物なんですけど、仕切りに使ってた壁とか、デコレーションが壊れちゃって…」

『明日のオープンまでには無理な感じ?』

顔をくしゃりと歪ませて彼女は小さく首をふった。
きっと頑張ってできたものが壊されて悔しいのだろう。

『…確かホールからの脱出と謎解きだったよね』

彼女はドミノ倒しになっている仕切りを見ながらうなずいた。

謎解きだったら、このホールだけでなくてもできるはず。
…脱出という要素は消えるけど、校内を使えば…


『ブースを入り口付近かもう少し他の出し物に近いところにセットして、スタンプラリー形式にしたらどうかな。』

「…なるほど、謎解きのみで学校中でやるって感じですか。
他の出し物の案内も兼ねて、みたいな…」

彼女はかけていた眼鏡をスッと直し、レンズに光が反射した。
なんだか、悪いことか面白いことを思いついたアニメのキャラのようである。

「ありがとうございました、先輩!
今日のお昼頃に報告に行きますね。」

クラスを呼び集めて走って行った彼女を見届ける。
まだ全てを言葉にしていないのにあの子は見事に察してくれたなぁと取り残された感がある私は話し合いを始めた彼女たちを見守る。

…いや、こうしてはいられない。


小ホールを出て再び裏庭に向かおうとした時、スマホの着信音が鳴り始めた。
文化祭準備の二日間と文化祭中は携帯の使用は許可されているので問題はないのだが、いつもと違う状況ではあるので少しどきりとした。

『はい、篠原です。
七瀬くん?』

七瀬「漫研はお笑いコンビの時間でオッケー。
ただダンスグループのところは未だ埋まってない。軽音部は出たいけどやっぱり移動が問題って」


手に持っている各ホールでのイベント資料を見る。

野外ステージ…体育館…

七瀬「軽音部、ちょうど市民ホールでコンテストの県予選があるらしい。
その後のショーの生演奏までは時間あるらしいけど、その前が微妙って。」

 
ちょっと待っててを最後に切り、とりあえず私は彼がいるであろう軽音部の部室まで急いだ。
 
 

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あやにゃん(プロフ) - hatajimamomokaさん» momokaさん、コメントありがとうございます♪ 若干話が迷走してはおりますが、最後までお付き合い願えたら光栄です( *´艸`) (2020年3月7日 19時) (レス) id: 64c80b7f49 (このIDを非表示/違反報告)
hatajimamomoka(プロフ) - このお話めっちゃ好きです!更新頑張ってください! (2020年3月7日 16時) (レス) id: 366eb10de3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやにゃん | 作成日時:2019年11月23日 22時

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