家柄 ページ29
青葉城西の生徒手帳に内蔵されているチップは校内での買い物に使える優れもの。
食堂、職員室、その他にもいろいろなところにチャージマシーンが設置されている。
もちろん自動販売機で買うのに小銭やお札も使えるが生徒手帳を使う人も多い。
欠点は自分の手帳を落としてしまった場合に残高が0に近い数字で帰ってくることがあったりなかったりすることである。
基本的には(何不自由ないお金持ちが多いため)そういうことは起こらないのだが、たまーに魔が差したりする人もいるらしい。
花園「この学校ってさ、貧富の差が激しいと思うんだよね。
貧富って言い方は少し違うけど。
上が際限ないからさ…
この学校は偏差値が高いから一般枠、スポーツ推薦。
いわゆる由緒正しい家柄、そしてここ1、2代の人。
色々いるんだよね。」
一般枠は受験する人数が多く、倍率はかなり高い。
私も一応一般枠なのであの入試を思い出すと今でさえ若干悪寒がする。
スポーツ推薦は主に北川第一からが多い。
バレー、テニス、サッカーにバスケ。
部活にも勉強にも力を入れている北一生はスポーツ推薦枠の5割は締めている。
そして青葉城西の姉妹校からの所謂エスカレーター組。
成績上位20名が無条件で青城に入学することができるシステムである。
『そう、だね…』
後から聞いたいじめの主犯たちの事。
どうやら両親が裏で危ういことをしていて青城の授業料などを払っていたらしく、今回の騒動で即退学となってしまった。
こちらの”世界”にあまり詳しくなかったらしく度々問題を起こしていたそうで、どちらにしろどこかのタイミングで退学にされる予定だったとか…
花園「ん、及川達がもう座ってるね。
さすがっ」
いつもは賑わっている丘の上のガゼボ。
周りには季節の花が咲き誇り、風が甘い香りを運ぶ。
『お待たせ。
食堂が少し混んでたから遅くなっちゃった。』
松川「あーたまに混むよな、あそこ」
ね、と同意するマッキーは袋からお昼ご飯を取り出し始める。
ポンと徹に叩かれた椅子に座り、鮮やかなグリーンの乗ったトレーを机に置く。
いただきます、6人の声が重なった。
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あやにゃん(プロフ) - 紅葉さん» 一章と二章、どちらにもコメントくださって嬉しいです!(皐月さんは私の好みモロ出しにしてみました笑) そうですね、今作品のテーマは世界観や視点が変えられること、そして変えざるを得ないことでして…(でもやっぱり表現が少し大袈裟なので文章力が欲しいものです笑) (2020年6月2日 16時) (レス) id: 41b9de9ad7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - が、頑張れ篠原ちゃん……(その一言に尽きる)。皐月さんが好きです笑!世界観がどんどん広がっていくのがわかって楽しいです。 (2020年6月2日 10時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやにゃん | 作成日時:2018年8月19日 8時