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『 あっ、そうだ! 』
私としたことが大事なことを忘れていた。
『 あげる。ハッピーバレンタイン 』
ラッピングされた袋を彼に渡す。
「 え…これ、Aが作ってくれたの? 」
『 うん。お菓子作りとか、得意じゃないんだけど…普が喜んでくれるかなって思って 』
「 ありがと。すごく嬉しい 」
そう言って笑う彼の顔に、心臓がうるさくなる。
『 よかった。普のことだから、バレンタインなんて忘れてるかと思った 』
私がそう言うと
「 なに言ってるの、おばーかさん 」
彼は私の頭をそっと撫でて
「 こんなにかわいい彼女がいるのに、期待しないわけないじゃん 」
そう言ってキスを落とされ、顔が赤くなるのがわかる。
『 …な、なか見てみて? 』
「 うん。くふふ、楽しみ 」
子供のように、はしゃぎながらリボンをほどく彼
「 あっ!チョコドーナツ! 」
『 うん。普がドーナツ好きって言ってたから 』
「 Aは俺のことならなんでも知ってるんだね 」
お嫁にきちゃう?なんてからかってくる。
それもいいかもね、なんて返したら顔を赤くする彼
「 ほんとかわい。ちゃんとドーナツのあとに食べてあげるからね 」
私の彼氏はドーナツより甘い。
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(バレンタイン今更すぎますね。)
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琴音 - めちゃくちゃキュンキュンしました!ありがとうございました🙇 (2022年5月1日 12時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
祐理 - 最高すぎてやばい (2022年3月8日 9時) (レス) @page17 id: 77ccf80c6f (このIDを非表示/違反報告)
咲楽 - 理性ぶっ飛びそうだった 押しカプを見てる気分 (2022年1月7日 15時) (レス) @page17 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜きなこ - 心臓が口から出そう・・・ ヤベェ (2021年5月9日 2時) (レス) id: 9d85ffbaf1 (このIDを非表示/違反報告)
藍乃 - 最高すぎて死ぬ (2020年8月13日 20時) (レス) id: bea9161b20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:及川 妃菜 | 作成日時:2020年2月14日 0時