狗巻ちゃんは人見知り【呪術廻戦】【ヒロアカ】 (ページ13)

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一人の人間ページ13

゛立ちなさい！相伝を受け継いでいないとはいえ術式はあるのだ！！゛

゛お前の価値はせいぜい棘様の盾だ゛

゛せめてまともに戦えるだけの身体を作れ！゛

暴力で教育を受けてきた。

失敗すれば顔やお腹を殴られる。

上手く言ってもそれくらい当たり前だと、褒めて貰えない。

個性が出た時も、他の道を選ばせてはくれたけど、術師を諦めれば、兄とはもう関わらせてはくれない。

それだけは嫌だ

唯一彼だけが私を人として扱ってくれるのだから

゛術師になるというのならその命、棘様に捧げなさい゛

゛お前の命は二の次です゛

｢……はい、わかりました。｣

゛戦う時は非情になれ、冷静に戦うには余計な事は考えるな゛

戦う時は1人

何も考えず、人目を気にせず、私を否定するものはいない。

私は別人になれる。

兄のために戦える。

強くなればきっと皆認めてくれる。

お父様にもきっと……

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氷雪が現れ、後へ逃げる。

水と氷、微妙な組み合わせだ。

せめて炎を使ってくれれば勝算はあるのだが……

出来ればここで呪言は使いたくない。

縛りで制限しているとはいえ絶対五条先生やお兄ちゃんに怒られる。

呪言の縛りは一日に一度だけ、どうしても使う必要がある時だけ使える

今この状況は多分そのときでは無い。

考えて…

個性だけで倒すには……

かなり集中力を使うがあれしか無いか。

彼に悟られないよう空気中の水分を一点に集中させる

大きく、大きく、

その間私は体術で攻防を繰り返す。

流石推薦入学者、私の攻撃を避けつつも攻撃の手は止めない。

A｢…そろそろかな｣

轟｢何？｣

轟の攻撃が命中…かと思われたが、いつの間にかAは幻影と入れ替わっていた。

気づいた時にはAは後ろにいて手を合わせている。

A｢壁陣水牢(へきじんすいろう)｣

一点に集中された水は轟の頭上から流れ落ちてきた。

水の勢いがおさまり、轟が目を開けると轟は水で出来た球体の中にいた。

轟｢っ！やられた…！｣

A｢氷は張らない方がいいよ？貴方まで凍っちゃうから｣

ふう、と一息つくと相澤が現れた。

相澤｢合格だな。しかしお前戦闘中は別人みたいだな。｣

私は電柱の後に隠れた

相澤｢……｣