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伍拾参話 からくり ページ6

「アハハハハッ!ハッハァ―――――ッ!!」


まるでからくり人形が如く襲いかかってくる隊士がの攻撃をヒラリと避けて、伊之助は無駄に叫んでいる。



「こいつらみんな馬鹿だぜ!!隊員同士でやり合うのが御法度だって知らねぇんだ!」

「いや違う!!動きがおかしいわ……この人たち…恐らく何かに操られている!!」

「よしじゃあぶった斬ってやるぜ!!」

「駄目だ!!生きてる!!まだ生きている人も混じってる。それに仲間の亡骸を傷つけるわけにはいかない!!」




確かにほとんどが亡骸が操られているがうっすらと呼吸をしてだいぶ重症だが生きてる人もいる。

亡骸だって無闇矢鱈に傷つけてしまうのも駄目だ。

そんな人として最低なこと…師匠に合わせる顔がなくなってしまう。


「否定ばっかするんじゃねぇ!!」

「ちょっ!仲間割れ今すんな!」

「あぁ!」

伊之助が炭治郎の腹に頭突きを決めてる間にサラサラ髪のあの先輩隊士が操られた隊士に襲われていた。


「チッ!」



急いで襲った隊士を蹴飛ばす。


すると炭治郎は隊士が操られている仕組みを理解したのか刀を大きく振る。


空気を斬る音と共に操られていた隊士はまるで糸が切れたかのように倒れた。


「糸だ!!糸で操られている!!糸を斬れ!!」

「お前より俺が先に気づいてたね!!」




感覚を研ぎ澄ませて糸だけを正確に斬る。

すると隊士は次々と力を失い倒れていった。





「!」



手が引っ張られた。

成程。今までこの小さな蜘蛛を遠隔操作して操っていたのか……



「やっぱり鬼は卑怯で臆病者。」


だから嫌いだ。

それにこんなの永遠に終わらない。
斬ったところですぐにまた新しい糸で繋がれる。



「伊之助!!もし君が鬼の位置を正確に探る何らかの力を持っているなら協力してくれ!!それからえ――っと……」

「村田だ!!」

「村田さん!!村田さんと俺とAの三人で操られている人達は何とかする!伊之助は……」

「!この感じ…………」




バッと空を見上げれば月光に照らされた少年のような鬼が私達を静かに見下ろしていた。

伍拾肆話 触覚→←伍拾弐話 置いてけぼり



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佑奈(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました!これからも応援してます! (2020年8月28日 13時) (レス) id: 4ea904291e (このIDを非表示/違反報告)
餡蜜 - 不死川さんと宇随さん、面白いです。フフフッ (2020年8月8日 19時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - すごい文才だと思います!私、応援しています! (2020年4月22日 16時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
寧夏(プロフ) - て、、低評価が着いたのですか…作者様の作品はすんばらしいので自信もってください!…私に言われても変わんないか笑評価して続編移ります!相変わらず最高です! (2020年4月5日 7時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
サクラミ - 面白すぎて辛いwww もうほんっとに大好きです! (2020年3月28日 9時) (レス) id: 2718317c45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AOI 3 | 作成日時:2019年12月11日 13時

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