検索窓
今日:18 hit、昨日:54 hit、合計:2,129,983 hit

拾玖話 緊急事態 ページ20

「日が暮れてしまいましたね。」

「そうね。早く帰らないと…」



あの後書店や甘味処には寄ったりしていればあっという間に外は暗くなった。

人気は少なく私と雛鶴さんの足音だけが夜道に響く。




「Aちゃんはどうして鬼殺隊に入ろうと思ったの?」

「母が殺されて…それで鬼が憎くて……もう私と同じような思いを誰にもさせたくなくて。」

「優しいのね。」



そう直球で褒められると何だかむず痒い気分になる。

でもさっき言ったことは本音でありお荷で苦しむ人達は見たくない。



「優しくは……!」

「どうしたの?」



嫌な気配がする。

稽古によって鍛え上げられた私の第六感が反応する。


このどす黒くて吐き気のするような気配は……




「“鬼だ…!”」




すぐさま刀を抜いて持っていた荷物を雛鶴さんに持たせる。


きっと逃げても無駄だ。すぐそこにいる。



「美味そうな女…今日の飯は決まったぁ…」



気持ち悪い笑みを浮かべて男の鬼がゆっくりと近づいてくる。



どうしよう…こんな市街地で爆発の激しい音の呼吸なんて…………


うるさくすれば人が来てしまう……


「死ねぇ!」

「!」




考える暇なんてない!



「Aちゃん!お面を外して!」

「……そっか!」



くらえ!皆に顔面凶器と恐れられた私の美貌を!



「ごちゃごちゃうるせぇ!」

「なんで!?」


嘘!?効いてない??





「まさか…見えてない?」

「よく分かったなぁ…俺は確かに目が見えない………だがその分聴覚が鋭いからお前がどこに…いるかも次の動きもよく分かるぞぉ…!」



目の見えないやつにはこの顔面も無力だ。



やばい…師匠助けて!

弐拾話 無音→←拾捌話 お買い物



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (998 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2770人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 宇髄天元 ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぽてちまる(プロフ) - 夜にコメントしちゃってすみませんでした!!ありがとうございます^ ^これからも楽しく読ませて頂きます!応援してます!! (2020年5月2日 3時) (レス) id: 011d244725 (このIDを非表示/違反報告)
AOI3(プロフ) - ぽてちまるさん» 指摘ありがとうございます!恐らくこれで見れるようなったと思います!すみませんm(_ _)m (2020年5月2日 2時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
AOI3(プロフ) - シウさん» 編集遅れました!おそらく見れるようになったと思います…(><) (2020年5月2日 2時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
ぽてちまる(プロフ) - 私も見れてないです…(汗)気になる!!^ ^ (2020年5月2日 2時) (レス) id: 011d244725 (このIDを非表示/違反報告)
シウ(プロフ) - イメージ画像が見られません( ; ; ) (2020年4月20日 1時) (レス) id: 4722f65ee6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:AOI 3 | 作成日時:2019年11月23日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。