拾話 スケベな助っ人 ページ11
「今日はお前のために助っ人を連れてきたぞ。」
「はぁ。」
早朝に木刀の素振りをしていれば声をかけられ言われるがままに師匠について行く。
するとそこには胸元がはだけたスケベな人が立っていた。
「誰ですこの形容し難い公然わいせつ物は。」
「上手く形容してるじゃねぇか。」
「出会って3秒でここまで殺意を覚えたのは初めてだ」
青筋をたてて苛ついている男性は般若そのものだった。
「此奴は非番の不死川だ。」
「あぁ、非番の変態さんですか」
「てめぇいい加減にしねぇとぶった斬るぞ」
本気で斬られそうなので取り敢えず自分の自己紹介をしておく。
「宇髄天元様の継子の吟河Aです。気軽にうったんとかうっちーとでもお呼びください。」
「誰が呼ぶか。」
既に大喜利の様な雰囲気になった所で不死川さんがふと私の顔を指さす。
「なんでお前そんな面つけてんだ。邪魔だろ」
「いえ、これは……」
狼狽える私を見てさっきの仕返しと言わんばかりに不死川さんの目が光る。
「見てて暑苦しいし取っちまえよ。」
「えぇー」
「やめとけ不死川。死ぬぞ。」
「言い方！」
「そんなに醜女なのか。」
何を勘違いしたのか不死川さんがいやらしく笑う。やだ、すけべ。
「いいから見せろ。」
「あっ」
「やべっ！」
視界の隅で師匠が目をサッと隠すのが見えた。さすが元忍。反射神経が野良猫以上だ。
「一体どんな顔が……」
パチリと目が合った瞬間視界が赤く染まった。
一瞬驚くもそれが鼻血だと気づく。
「あちゃぁ……」
血塗れになって倒れる不死川さんの顔はこれまた見事に真っ赤に染まっており白目を剥いている。
取られた能面をつけ直して未だに目を隠している師匠に声をかける。
「師匠。もう大丈夫ですよ。」
恐る恐る手を退かした師匠はこの惨状を見て頬を引き攣らせドン引きする。
「人類の敵は鬼じゃなくてお前かもな。」
「やめてください。」
不死川さんを寝室へ運ぶ師匠を見送ってこれから自分が片付けなければならない血まみれの床を見て深い溜息を吐いた。
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ぽてちまる(プロフ) - 夜にコメントしちゃってすみませんでした！！ありがとうございます^ ^これからも楽しく読ませて頂きます！応援してます！！ (2020年5月2日 3時) (
レス) id: 011d244725 (このIDを非表示/違反報告)
AOI３(プロフ) - ぽてちまるさん» 指摘ありがとうございます！恐らくこれで見れるようなったと思います！すみませんm(_ _)m (2020年5月2日 2時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
AOI３(プロフ) - シウさん» 編集遅れました！おそらく見れるようになったと思います…(＞＜) (2020年5月2日 2時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
ぽてちまる(プロフ) - 私も見れてないです…（汗）気になる！！^ ^ (2020年5月2日 2時) (レス) id: 011d244725 (このIDを非表示/違反報告)
シウ(プロフ) - イメージ画像が見られません（ ; ; ） (2020年4月20日 1時) (レス) id: 4722f65ee6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AOI 3
| 作成日時：2019年11月23日 19時
